鬼釜攻略!  



2010年7月17日、奇しくも庄原に大雨が襲った日の翌日。
下帝釈峡の鬼釜に行ってみることにした。

鬼釜とは一般にはほとんど知られておらず地域一帯の観光地図にも記載されていない。
それは一般客が容易にアクセスできないということに全て起因するのだが、
実は下帝釈峡の外れにあって深いゴルジュの先にある日本でも珍しい洞窟の中に落ちる滝だ。

以前場所をまことちゃんに教えていただき、僕はこれまで3度トライしたことがある。
1度目と3度目は濡れながらでもなんとか鬼釜まで到着。しかし滝に水は落ちていなかった。
2度目の時は水が多くて進めず撤退。
水が多くないと滝は落ちていないが、かといって水が多いとその水量に阻まれて前に進めない。

滝が落ちているところを見るなら水に濡れることは覚悟じゃないといけないので、チャレンジするのなら夏で大雨の後が理想的。
今回は2回目のときに撤退を余儀なくされた関門をクリアするために、足元をスパイクシューズで固め、さらには脚立を持込むことを考えた。
また、鬼釜を写真に収めるのはコンデジではほとんど不可能なので、どうしてもデジイチと三脚は持っていかないといけない。防水のカメラリュックに入れたkissDN(まさかの水没の危険を考え、お古のデジイチ)。さらに防水コンデジのsonyTX5をポケットに入れた。




車を走らせ現地着は12:20、歩く距離はさほどもないので時間は充分。
川を覗くと水がしっかり流れていた。
  車道より

ここは水が少ないときは伏流水となるので、上流に多少の流れがあっても水は姿を見せないことが多い。
滝に水が落ちているという期待は膨らむ。

支度をして早速川に下りて遡行開始。
歩き始めるとすぐにこういったゴルジュとなる。
  
 
そしてこの先にあるのが最大の難関だ。
 

ゴルジュはさらに狭くなって直角に曲り、水が勢い良く水平に飛び出してきているのがお分かりだろう。
この左側が急斜面になっている。
この水に触れたら進めないばかりかひとたまりもない。
この場所は水深も深く、下では水が渦を巻いているので強行突破は危険。
体力自慢ならサスケのように両サイドの岩に両手両足を預けて空中を進むことも出来るかもしれない・・・( ;^^)ヘ..

ここで持参した脚立を使用。
なんとか安定させることが出来たので、両手を使い体重を脚立にあまりかけないように進む。
水の上をクリアして右岸側に取り付き、こんどはロッククライミングの要領で足場と手の掴む位置を一歩一歩確保し、3点支持を守って登った。
一瞬命の危険を感じた時だった。
ここでは滑り止めの軍手と専用のシューズ(沢靴)がないとおそらく厳しいだろう
  
(この脚立が帰るときに残っていなかったら大変)

ここをクリアすると、しばらくはハイキング気分でジャブジャブ遡行。
 

そして第2の関門。ここは水の流れは速くないが、淵が深い。
持参した三脚で浅そうなところを手探りで探しながら進む。それでも腰下くらいの深さはあった。
  そして右岸側の足場に取り付く

この2箇所さえクリアすればあとはラクチン。
程なく鬼釜の洞窟が見えてくる。

これが洞窟入口
 
向こうが明るく見えるが、一箇所天井が崩れていて光が差している。
鬼釜はさらにその先の暗いところの奥にある。

  
これが鬼釜入口。右側から下に水が落ちているのが見える。
ちょっとシワガラの滝に似ていると思われるだろう。
少し違うのは、鬼釜は完全に穴から洞窟内に水が落ちてくるということだ。

そしてこれが鬼釜の全貌!!

  ISO100/F6.3/30sec @10mm

10mmの超広角レンズを使用。写真は実際よりもずっと低く見えると思う。
実はこの画像、上部の明るい部分はシャッタースピード4secのものとをレイヤ合成した。
なんと中と外との明るさが極端に異なるので、滝身が少しでも写るように撮ると上部は真っ白に写ってしまう。
逆に外の景色が見えるように撮ると滝は真っ暗で何も見えない。シワガラの滝の2倍以上の明暗差。
デジイチでもただ普通に撮るだけではまともにならない。
露出補正の調整範囲も超えているのでマニュアルでシャッタースピードを設定。
さらにレンズは水飛沫ですぐに濡れてしまうので拭きながらの撮影だ。
もちろん自分も三脚も滝壺の水の中に立っている状態。

滝は上部に滑滝部分が1段あって、そこから飛び出してきた水が洞窟内部に一気に落ちてきている。
滝の落差は見えている部分で15mくらい。シワガラの滝より少し高いくらいか
(しかし翌々日にさらに上に1段滝があることがわかった)

この写真は上の写真の窓の部分の拡大
 
ISO1600/F1.4/1/320sec @50mm
落ちてくる滝の水が光が当たらないために黒く写っている。

この不思議な世界にしばらく身をおき、独特の雰囲気を堪能した。


そして鬼釜の滝壺から後ろを振り返るとこういった珍しい光景を見ることが出来る。
なんという絶景!!
  こちらも露出違いの2枚を合成しています
穴が二つ。
もちろん歩いてきたのは下側の穴だ。
鬼釜に来た人だけが見られる光景である。




帰りは第一の関門まで帰って来たときに脚立があって一安心。

この日は、それから下帝釈の霧降滝へ向い、さらには金ボタルを撮影して帰るという充実した一日だった。







2日後の7/19
こんどは鬼釜の上部を目差した。

ナビで川の上流を確認しながら車を走らせ、ついた人里で地元の人に聞いてみると、鬼釜へは川の中を歩いて下るだけでさほど危険は無いとのこと。
所要時間も往復1時間半程度と言われたので早速行ってみることにした。


 
ここから歩き始める。鬼釜までは約1km。

 
川に降りたあたり。
比較的なだらかな川で、ここからはほとんど川の中をジャブジャブ歩くことになる。
水量がある時は長靴ではさすがに厳しく、膝上くらいの水深はあると考えなければいけない。
今回鬼釜までは約40分を要した。


そしてこれ(左)が鬼釜の上にある1段目の滝。そしてさらに続いて暗い穴の中に水は落ちていく
これがまさに鬼釜と呼ばれる所以だろう

  

奈落の底に落ちていく感じがある

 

そして鬼釜洞窟の上(中間の崩落箇所の脇)に立ち下流側を見るとこんな感じ(@10mm)
 
左下の裂け目がその洞窟の途中に開いた穴で、このさらに左側が鬼釜のある本洞窟になる。
そして右に白く見えるのが、一昨日登ってきた川で洞窟入口あたり

ほぼ同じ位置から縦にして撮影。(@10mm)
下のわずかに白い部分が川
これを見るとゴルジュの深さ(絶壁の高さ)がわかると思う
 



2014 鬼釜ふたたび・・・


    
 

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