宇内ホタル公園にて


宇内ホタル公園は岡山県矢掛町の星田川沿いにある小さな公園で、毎年ホタル祭りが執り行われるところだ。
今年も6月5日にこの公園でホタル祭りがあったばかり。
その際はにぎやかに露店なども出てステージでは女性デュオの笛の演奏が行われていた。
印象的なのは祭りのある公園は足元が見える程度の灯りしかなく、露店はそこから100m程度離れたところ、駐車場はさらに数百m離れたところになっていることだ。
駐車場から公園までの道もほとんど灯りが無く、公園で行われている賑やかな祭りも灯りは少ない。
つまり祭りの最中もホタルが舞う星田川をなるべく暗くしようという配慮がされているのである。

宇内地区の住民はここに住むホタルの生息環境を守るよう「宇内ホタルを守り育てる会」を結成し、ホタルの養殖・放流・河川の掃除等の努力をされている。
その苦労あってのホタルまつりなのだ。

さて、こちらは初めてホタルの光を写真に収めることにチャレンジだ。
この時期、この地方では7時半でもまだ明るい。
8時前になってデジカメ用の三脚を川に向けてセットする。
ほんとに僕の安物のデジカメ(キャノンS1IS)で巧くホタルの写真がとれるものなのか・・・

デジカメの場合は従来のカメラに比べ決定的に苦しい問題が二つある。
一つはホタルの写真を撮る時は星の写真を撮るのと同じで長時間シャッターを開けておく必要があるわけだが、僕のデジカメにはバルブ機能が無くシャッタースピードは15秒がmaxとなる。30分くらいシャッターを開けておきたいところなのに、僅か15秒の間に巧くホタルがカメラの前を飛んでくれるかどうかだ。
もう一つはノイズの問題。通常ISO400と高感度フィルムを使用するわけだが、同様にデジカメはISO400にするだけでノイズが増え、さらに露光時間が長くなればなるほどノイズが増える。
このカメラ「シャッタースピード1.3秒以上はノイズリダクション処理付き」と仕様には書いてあるが、あてにはならない。

カメラをセットし、完全にマニュアル仕様にする。
シャッタースピードはMAXの15秒、絞りは開放(3.1)、ISO400、ストロボOFF、レリーズがないのでセルフタイマー2秒。
問題はホタルとの距離だ。どの位の距離とズームを想定すれば良いものか。AFも当然利かないので手動で適当にあわせる。まずは一番引いてフォーカスは無限大だ。
こんな全手動でカメラを使ったことがない(^^;;

じっと暗くなるのを待つ。
8時過ぎてくるとさすがに暗くなってきた。

最初に3m位のところでゲンジボタルの薄緑色の光が輝いた。
ファインダーを覗くが何も見えない。これがデジタル一眼なら見えるだろうにと悔しい思いをする。
ズームすれば光がいくらか見えるのだけど、引いてしまうと何がなんだかわからない。
つまりファインダーの中にホタルがいるかどうかさえもわからない。
結局ここからは、全て勘でズームと距離とカメラの向きをあわせることになった。
デジカメがいいのは何枚撮ってもただだということだ。数打ちゃいつかは当たるだろうでいくしかない。

光るホタルの数が徐々に増えていく。
しかし光るだけではシャッターを押しても小さな点が写るだけだ。しばらく我慢する。
すると徐々に光りながら飛ぶホタルの数が増えてきた。
ずいぶん遠くの方でもホタルが舞っている。
適当に距離を合わせシャッターを押し続ける。運よくきれいにホタルが写っていればいいが・・・
カメラで再生しても真っ暗にしか見えない。
とにかく撮り続けて、家に帰ってパソコンで確認するしかないのだ。

車のヘッドライトが時々入ってくる。
最低!!「ちっとは気を使えよ!」と言いたくなる。

しばらくして100枚くらい撮っただろうか、9時を過ぎてホタルがあまり飛ばなくなってきた。
そろそろあきらめて帰ることにしよう。

その時の成果がこの下の写真。やっとこれだけだ。


これから暗くなる
後ろはホタル公園
引いて撮ると光が弱い
ズームしたときに偶然二匹入ってきた
ほんとうに乱舞という感じだ。
ノイズは相当量あったが、パソコン上である程度の除去を行った。

機会があればまたチャレンジしたいものだ。



    
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