ラーメン現地調査-番外編 (2005.9)

品川麺達七人衆                            場所:東京都港区高輪3-26-20



 新幹線が停まるようになった東京品川駅の京急側の高架下に、最近「麺達七人衆」といって味自慢のラーメン店7軒が出店している。
 全7軒のラーメン店は以下の通りで
 
旭川ラーメン「Saijyo(さいじょう)」 塩・味噌ラーメン
熊本ラーメン「ひごもんず」  とんこつラーメン
横浜「くじら軒」 あっさり醤油ラーメン
「なんつッ亭」弐 とんこつラーメン
せたが屋「雲」 野菜ラーメン
支那そば「きび」 支那そば
麺屋「蔵六」 醤油ラーメン
つけめん「TETSU」 つけめん
初代「けいすけ」 黒みそラーメン

となっており、いずれ劣らぬつわもの揃い。

さて当日は品達の開くAM11時前にこの高架下に到着。
既に30人ほどの行列が入口の柵の前に出来ていた。
11時になると一斉に人がこの中になだれ込んで行く。
さてどの店が人気があるんだろうか・・・

様子を伺ってみていると品達のなかで一番東京寄りにある「なんつッ亭」にのみ、また行列が出来た。
それ以外の店はがらがらの状態。
昼は早めに用事を食事を済ませなければならない状況だったので、まずこれまで食べたことの無い旭川ラーメンから順にトライしてみた。




2005.09

旭川ラーメン「Saijyo(さいじょう)」



 注文したのは「伝説の塩ラーメン」
 第2回旭川ラーメン大賞を受賞したのだそうだ。
 スープは旭川から直送とのこと。
 麺は平均的な加水量のちじれ麺。

北国のラーメンだから塩辛いのかと思っていたら、決してそんなことは無く、
あまり特徴の無いシンプルな味。
塩なら「がんこ系」のラーメンのほうが僕は好きだ。
福山の「道楽」「匠」「活汁麺家」の方が
うまいと思うね

12/8再訪



味噌も醤油もさほど特徴があるわけでもない。僕は味噌は時計台の方が好き。醤油は連れが食べたのだが、高評価ではなかった。



2005.09

麺屋「蔵六」 (閉店)

まだすこし腹に余裕が有ったので、となりの蔵六に行った。
ここはラーメンコンサルタント・敏腕オーナーの渡辺樹庵がプロデュースするお店。

店の宣伝では「髄が完全に溶けきるまで10時間以上煮込んだ豚骨スープに煮干などの魚介系が効いた、濃厚だけど後味サッパリの醤油。」とある
その「醤油ラーメン」を注文。

なんかいやな予感がしたのだが、想像通り典型的な東京魚系ラーメンだった。
粘度の高いドロドロ系スープ。煮干の強い匂い。トロトロのチャーシュー。味のしっかりした煮玉子。
高田馬場の「俺の空」の方向に近い。

途中で完食を断念。
匂いを消そうと水を飲んだが、この水がさらに不味い!この水でスープを作ってるのか。
「Saijyo」の水が美味しかっただけに余計にそう思ったのかもしれないが、気分が悪くなった。
謳い文句は後味すっきりなんだけど、山手線に乗ってるあいだ中ずっと魚の匂いが残っていて後味も悪い。

典型的苦手なタイプのラーメン。
東京人の味覚は理解不能!




2005.09

「なんつッ亭」弐

夜になって品達再チャレンジ
唯一行列が出来ていた「なんつッ亭」。やっと店の中には入れたと思ったら、中にもまだ10人くらい並んでいた。
右の写真、中に見えるのが大将の古谷一郎さんだ。
2003年度ラーメン・オブ・ザ・イヤー・グランプリ受賞。
基本は熊本ラーメンだが黒いマー油を使うあたりはどちらかと言うと人吉ラーメンか?
隣りの「ひごもんず」も熊本ラーメンだから比べやすい。

とんこつベースだが、食べた瞬間に熊本ラーメンとわかる香ばしさ。
スープの粘度はさほど高くないが、非常にコクがある。
マー油は黒くてその香ばしさを演出している。
玉子は半熟玉子で煮玉子ではない。
海苔は正直不要だと思う。
麺は中太ストレートで博多ラーメンのような細麺ではない。これも一般的熊本ラーメンと同じ。
麺の加水率は低いかもしれない。
味があってなかなか旨かった。
チャーシューは厚切りでよろしい。
価格は680円だが量は少なく感じる。

この店、確かに人気が出るのがわかる。
今のところの品達一番だ。

2012.03.18
 この日はさほど込んでいなかった。
 現在の品達一番人気は「TETSU」だと思う
 
 つけ麺を初めて食べてみた。
 それが意外に美味しかった。
 また食べてみたくなるつけ麺だと思う


2005.09

熊本ラーメン「ひごもんず」(閉店)

さすがにラーメンもこの日4杯目となると食傷気味。
このお店「角煮ラーメン」が美味しいのだそうだが、麺の量1/2の「ミニラーメン(500円)」を注文。
煮玉子が入っているのかと思ったら、「味付玉子」なるもので、半熟ではない。
スープは「桂花」の方向に似ている。
宣伝としては
「コクあり、あっさり、くさみなし」とある
確かに臭みはさほどでもなく、あっさりしているとも言えるかな。
麺は同じく中太ストレート。

「なんつッ亭」を食べた後ではパンチが少なく感じてしまうのが残念。




続く・・・・

2005.9.28
残りの2店に行ってきた


せたが屋 ← せたが屋「雲」より

野菜ラーメンの店。
店内にはこのスープは醤油でもとんこつでも味噌でも塩でもない、ソースラーメンだと書いてある。
「あっさり」と「こってり」の2種類があるが、違いは脂の量だけ

頼んだのは「こってり」に煮玉子のトッピング
「こってり」を頼むと脂がスープ表面に層になっている。
スープは一瞬味噌の風味を感じたが、とにかく独特な味で粘度が非常に高い。
天下一品のこってりに近い粘度だ。
僕はこのスープ不味いとは思わなかった。
独特なだけに、はまったら抜けられないかもしれない。
チャーシューはこんがり焦げ目がついた角煮と言った感じで美味しい。
煮玉子は半熟ではない。
なお、「あっさり」を頼んでもさほど変わらない。
麺は低加水のストレート中太麺。
スープの味が浸み込む上に、粘度の高いスープがべったりくっついてくる。
つまり、「これでもか!」という感じでスープが絡む

再訪(2008.10)
せたが屋「雲」は野菜ラーメンの店だったが、現在の「せたが屋は」醤油ラーメンとつけ麺の店になっている。
このつけ汁はコクがある。
なかなか美味しいつけ麺だった。
ただこの店、割り下が出てこないのが残念。

デフォのラーメンはコクが少なく思った。
つけ麺がオススメ(2008.11)
平麺でとても腰がある
デフォのラーメン

2011.04

雲のつけ麺、限定20食というのを食べてみた。
なんとヨーグルト練りこみ麺にスパイシースープ。普通のつけ麺ではないエスニックな味がする。
一度味わってみないとわからない味だ。
好きな人にはたまらないという味かな?




2005.09

支那そば「きび」

岡山県出身の大将のお店。オーソドックスな支那そばだ。
店員のユニフォームにも「梅塩つけめん」の宣伝があり、それを頼もうかとも思ったが、
一応基本の「支那そば」を注文することにした。
うどん屋で修行をしたとも・・・

透明感のある醤油ラーメン。
これが東京の基本なんだろうか
店の説明には「豚ガラ・鶏ガラ・野菜のスープにチャーシューの煮汁、海苔は明石の海苔、玉子は千葉の自然卵」と書いてある。
ただ、味そのものは昔ながらのラーメンそのものの味という感じ。
僕の記憶の中にある学食のラーメンの味みたいだ。
というわけでインパクトは無い。
麺は黄色いちじれ麺。
「梅塩つけめん」と一方ではいいながら、「坦々麺再登場」とか「海鮮そば」というのもメニューに追加されている。
これだ!というやつ一本で勝負して欲しいのだが、いろいろあるというのは、あまりいい方向じゃない気がするなぁ・・・
まあ次にくれば「梅塩つけめん」を食べてみよう。




2005.12

横浜「くじら軒」 (閉店)

右 :入口  

中段:支那そば

下段:ラーメン 

連れと一緒に品達へ行った。
実は「なんつっ亭」が目的だったのだが、「なんつっ亭」が行列だった為に「くじら軒」に変更。
味の評価は連れも同じで、和風で松永の菜瑠に似た味だとのこと。




この7店舗の中では、行列がその人気をあらわしている様に”また来たい”と思わせる一番手はインパクトのある「なんつッ亭」で次は好みが別れるだろうが「雲」のような気がする。
その他のラーメンは僕の印象では「ここじゃないといけない!」とは感じなかった。






品達スタンプラリー
一応品達のスタンプを7つ集めたので何がもらえるのかと思ったら、なんと「ところてん」だった。
なぜ「ところてん」なのか、よくわからないが・・・






2008.09
2店について入れ替わりがあり、しばらく間が開いていたので3年ぶりに行ってきた

初代「けいすけ」

 黒極み 880円

 味噌ラーメンなのだが色も味も普通の味噌ラーメンの域を超えている。
7種類の味噌に豚骨・鶏がらに香味野菜のスープとのことで、味は一言で言えないくらい不思議。
スパイスによるものだろう味噌よりカレーに近い感じもある。

黒い色は竹炭が入っているせい
とにかくインパクトは凄くある

初代「けいすけ」は某雑誌で「大人のラーメンbP」だったので楽しみに行ったのだが、とにかく驚きの味だった。
香ばしいスープで味噌ラーメンという気がしない。

東南アジア系店員のカタコトの日本語が理解できなくてちょっと哀しかったが、良く聞いてみると紙エプロンをすすめてくれていて、とても助かった。
(確かに白いシャツにこの店のスープがついたら致命的かも(^^ゞ)

それにしても竹炭を直接入れて黒くなっているのはいかがなもんか・・・個人的にはスープは全く飲み干す気にはなれない。だって焦げには明らかに発癌性があるじゃん




2009.1

この店に行くと味玉のサービス券をいつもくれるが、それを思い出したので久しぶりに行ってみた。
今回は「烈黒坦々麺」830円に味玉トッピング
烈黒坦々麺

見た目は「黒極み」と変わらないようだ
久々で麺についてデフォとどう違うかコメントできないが、結構コシはありました。

前回行ったときはともかく変わった味噌味という印象だったが、今回は2回目ということで奇異な印象は全く感じなかった。味もピリ辛の味噌が基本でとても美味しく感じた。
粘度の高いスープは麺によく絡み、竹炭のザラザラ感もマイルドになった気がした。
正直前回の印象とは異なりとてもgood
また行って食べてみたい。




つけめん「TETSU」

 店の外側はビニールカーテン

 品達で一番人気かも
 つけめん(750円)+味玉(100円)

 東京で定番の鯖の香りがするスープ。豚骨・鶏がら・煮干というもの。
チャーシューはトロトロ
味玉は味がもうちょっと染みてたらいいなぁ
多加水の太麺でツヤツヤでのどごしが非常に良い。
しかし麺そのものの味が美味しい。

つけめんは自分はあまり食べる方ではないが、この店の売りということなら食べなければいけない。
最初にスープを見たときに大勝軒と似た味なのかと思った。
確かに鯖節の香りがするが、食べてみるとなかなか旨い。
僕がこれまで食べたつけ麺の中では間違いなく一番だと思った。
ポイントが二つある。麺の味がちゃんとあって美味しいということ、そして麺があまり冷えていないということだ。
尚、スープが冷めると焼け石を入れてくれるらしい

この日、品達のなかで一番の行列が出来ていたが、なんか理由がわかったような気がした。



2010.8
この2年の間、何度か訪れているが、写真を撮ってみたら魚粉がスープに乗っていて以前と違うことに気付いた。
アクセスがよいということもあって、僕はつけ麺はここか六厘舎かのどちらかに行くことが多い




営業時間  11:00〜21:00
定休日    日曜日 


    

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送