下帝釈峡 2003年秋


11月16日(日)、この秋2度目の下帝釈。
前回は2週間前の3日に訪れたのだが霧でなにも見えない状態だった。
今年の紅葉は例年より早くてもう終わっているらしいが、ここだけは行かずにはおれない。
備後に住む僕にとって地元にある一番好きな景色だ。

車で約1時間で花面公園に到着。
とまっている車はわずかに2台のみだ。
この後行った神竜湖では広い駐車場が満車でゆうに数百台の車とバスが来ており、車で通るにも人が邪魔になって困るくらいの混雑ぶりなのと比較すると、ここはまだ誰にも知られていないのと同じだ。
それだけマイナーな秘境である。

花面公園も植樹された木々に葉はまだ無く殺風景である。
展望ポイントに親子連れが一組。
もう一台の車の所有者らしき人影は無い。

その狭い展望ポイントにいる親子連れのところに行き挨拶をする。
どうもいつもの逆バンクの断崖でロッククライミングをやっている人が見えるようだ。
100mの断崖に黄色い服の人影がはりついているのが小さく見える。
ここでロッククライマーを見るのはこれで3度目だ。
あまりに小さいのでどうしているのかまではわからない。
おそらくあの人がここに停めてある車の所有者なのだろう。

下帝釈峡

予想通り紅葉は完全に終了していた。
しかし相変わらずここの景色はすごい
位置を移動する
こちらはV字谷の川が曲がりくねった部分
200mの高さが実感できる



ふと、こんな景色を他で見たような気がした。
大台ケ原だ。
あそこは確かにすごい眺めだった。
ここはさしづめ備後の大台ケ原か

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しばらくこの景色を堪能した後、神竜湖経由で太郎岩に向かう。
神竜湖は前述のように人人人
紅葉も終わっているのにこれだけの人がくるとはたいした観光地だ。
人の歩みに合わせて車を走らせ、やっとの思いで神竜湖の赤い橋を通り抜けて神竜湖の堰堤に向かう。

上の台地にある小さな駐車場には車は一台も無い。
さっそく太郎岩のある堰堤まで降りてみることにする。
高低差は約100m。湖まで降りると、中国遊歩道をつなげる吊橋がなくなっており水力発電所の上部が工事中だった。
もしかすると下まで車で降りてこれるようにするのかもしれない。
歩いて15分ほどで堰堤に到着するが、その間遊覧船が神竜湖の一番下流である堰堤まで10分おきにやってくる。

神竜湖堰堤そば

太郎岩の真正面にくる。
この岩は高さ250mの一枚岩だ
写真を撮るにも近すぎて当然一枚では収まらない。
4枚に分けて写真に収める







 足がすくむ高さ。赤く見えるのはレッカー

すこしでもイメージがつたわるだろうか
ここから下流が下帝釈と呼ばれる部分である。

この秘境下帝釈がいつまで秘境でいられるかなのだが、
できるだけ多くの人にここの良さを知ってもらいたいと思う反面、観光化してほしくないというきもちが錯綜する。

また来年やって来るだろうが、そのときにどう変化しているかが楽しみだ。

    

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