船上山千丈滝 新庄がいせん桜 へ
大山の北東の山麓、船上山は平安時代に山岳仏教の栄えたところだ。
この山の東側は600mに渡って屏風岩といわれる断崖絶壁が続き天然の城塞となっていて、鎌倉後期、後醍醐天皇が配流の地・隠岐の島から脱出した後、新政復活を誓って立てこもった山としても知られてる。
そしてその断崖絶壁の一角に千丈滝がある。

この千丈滝、僕もこれまで一度大山滝に行く際訪れた事があるが、残念ながら水量が比較的少ないということがあって道路から遠望したのみで終わっていた。
今回takimiさんのBBSに(tivoliさんの書き込み)水量が多いという情報があったので行ってみることにした。


4月18日、福山から船上山までは高速を使って約2時間半だ。
途中、蒜山S.A.に寄って大山を見るとまだたくさん雪がかかっている。
雪解け水で水量が期待できそうだ。

   蒜山P.A.より大山を望む

正午ごろに船上山に到着。
山焼きの後が見られた。
道路から千丈滝を見上げると、雌滝には水が見えるが雄滝ははっきり見えない。
以前は雌滝の水も良く見えなかったから水量は多いのだろう

   雄滝橋から雌滝

滝下に行くべく雄滝橋から山へ分け入ってみたが、途中で滝への道が見つからなくなった。
残念だが、千丈滝の滝下へ行くのを諦め、鱒返しの滝へ行くことにした。

鱒返しの滝は千丈滝から約1km南の谷を入ったところにある。
滝の標識はあるものの、滝までの距離が書いていないために以前は行くのをためらっていた。
獣道の様な歩道を歩くとかなりきつい登りで道も不明確だが、勘にたよって進む。
すると一つの標識が見えた。
  左 鱒返しの滝   右 千丈滝
と書いてある。
とにかく道は合っていた。
左の道を進むと道はどんどん狭くなり、道幅30cm左は急な谷という少し危ないところも通る。
すこしすると滝の音が聞こえてきて鱒返しの滝が近いことを感じた。
歩き始めて約20分くらいか、鱒返しの滝見台に到着。

  

思っていたよりもずっと大きくてきれいな滝だ。山を登ってきた価値があったと安堵した。
滝を眺めながら休息をとる。
このときが最高に気持ちいい。
惜しむらくはここから滝壷のところまでいけそうに無いことだ。
写真を数枚撮るが、周りの木々に比べて滝が暗くて巧く撮れない。太陽が翳る様子も無いのでそろそろ引き返すことにした。

思ったよりいい滝を見れたことに満足した僕は、先程の標識のところから再度千丈滝へ向かうことを考えた。標識があるのだから滝下まで行けるのは違いない。
どの位の距離を歩く必要があるかが問題だが、車で数分南へ下ったところだから1〜2km位だろうと推測。
一緒にいた連れに一緒に行くかどうかを聞いてみたところ、車に戻るとのこと。そこからは一人で歩くことになった。

一人で歩き始めて100m位のところで標識を発見。
   鱒返しの滝 300m 、 千丈滝 1100m
想像通りの距離。行くしかない。
すこしすると鱒返しの滝がまた見えてきた。先程の滝見台のところにロープが上から下がっていたのだが、この道に登るためだったことがわかる。さらに進んで尾根を一つ越え、千丈滝側の谷に入る。もうさほどの登りは無いはずだ。

木々の中を進んでいくが、道がはっきりしないのに不安を感じる。草のあまり無いところ、木が人の手で切り倒された跡のあるところ、なるべく水平に下に降りないことというのを目安に道(方向)を選択する。
途中立ち止まって何度か後ろを確認した。通った道がわからなくなりそうな予感がしたからだ。
また、山の中を一人で進むので熊が出たらどうするかなどと真面目に少し考えたりもした。
しかし今更引き返すことも出来ない。

道が木々の間から岩場になるとさらに方向がわからなくなる。足元も悪く手を使わないと進めないところもある。ずいぶん下のほうに車道とため池が見えるのがただひとつの救いだ。

もう小一時間位歩いたかと思ったころ車で待っている連れに電話をする。きっと心配をしているだろう。
しかし繋がらない。
山にいるこっちは携帯のアンテナが2本立っているのに、谷にいる(車にいる)ほうの連れはどうも圏外ということらしい。
電話をあきらめ、少しまた進むと水音が聞こえてきた。滝が近い。
気持ちが昂ぶる。

岩場を回りこんだところでついに「雄滝」が目に飛び込んできた。
感動!
少し近づいて早速カメラを構える。
そのときの写真がページTOPのもの。
思ったよりずっと水量がある。
素晴らしい!

水飛沫が滝の下まで落ちるのに何秒かかるかカウントしてみた
1・2・3・4・5・  5秒前後だ。100mを越す高さはさすがに伊達じゃない。
水が岩にあたる感じ、苔が岩肌に付いている感じはまるで和歌山の「那智の滝」のようだ。滝壺があまり無いのも似ている。
しばらく呆然としてたが、思い起こし滝の正面に回りこんだ。
正面に回りこむと高さをさらに実感できる。
カメラを縦にしてもファインダーに収まりきらない。

  
            千丈滝(雄滝)

合成するとこんな感じ
                  千丈滝(雄滝)合成
いやほんとにすごい。
こんな滝が中国地方にあったとは驚きだ。
普段から水量があったなら言うことはないだろうに・・・


次に雄滝から流れる川を石伝いに飛び越えて雌滝に向かう。
雄滝から雌滝まではさほどの距離ではない。
程なく雌滝の滝壺に到着。
道は行き止まりのように見えた。

雌滝を滝壺から見ると末広がりに広がった滝だということがわかる。

  
                         千丈滝(雌滝)

見える位置から滝が近すぎるために、この写真実は4枚の写真をつなぎ合わせた物で、本当はさらに右側に2倍くらい横に広がっている。

また雌滝は雄滝に比べると水量が多いのだが、残念ながらここから見ると滝の上部はまるで見えない。
本来は90mの高さがある雌滝で見えるのは下の30mくらいだ
雌滝を見るには別の所を目指すしかないだろう。

しばらくして、来た道を引き返すことにした。
連れに電話をするがやはり圏外で繋がらないようだ。

雄滝を過ぎ、少し進むと道が急な下り坂になった。どう考えてもこんな急な上り坂を登ってきた覚えが無い。
おかしいと思って引き返して見るが、どうもはっきりした道がわからない。
少し考えたが、下に降りる道の方が明らかに広かったので、思い切って広い下り坂の方を選ぶことにした。
下に降りればどこかで車道に必ずぶつかるのだ。早く下って車道に出た方が楽かもしれない。
そう考えて道を降り始めたのだが、思いのほかこの下り坂は長く降りるのに苦労した。横を向いて降りないといけないほど急で、杖を突きながらじゃないと危ないくらいだ。ひざが笑った。

結果的にはこの道は意外にも間違えにくい道で、気がついたら雄滝橋のところに出てきていた。

雄滝橋に付いたところでもう一度携帯電話をしてみる。車で迎えに来てもらおう。
しかし、相変わらず向こうは圏外のようで繋がらない。歩いて戻るしかないか・・・・
この時点で連れと分かれてから2時間が過ぎていた。

1kmほど車道を歩きやっと車の見えるところまで戻ってきた。
足はさすがに疲れを隠せない。
向こうは車の中で寝てるのかも・・・と思いつつ車を覗き込む。
しかし誰もいない!

これはきっと僕を心配して山に上がったんだと想像した。
携帯をみると僕の方はやはり圏外、向こうは山に上がれば電話が通じるはずだ。

電話の通じるところまで移動し、もう一度電話をかけたところ、やっぱり向こうに繋がった。
想像通り心配して山に上がっていたそうだ。



船上山からの帰りは蒜山・新庄経由
新庄の「がいせん桜」を見るのが第二の目的だ。

途中、鏡ヶ成を通ったが、ここはまだ雪がたくさん残ったままだった。

  

新庄は吉備伝で登場する「さるなし」の産地で、吉備伝2には「がいせん桜」が問題として登場する。
お宝ハンターにはそういうおなじみの場所なのだが、その「がいせん桜」が咲いているところをまだ一度も見たことが無い。
是非一度は見てみなきゃと思い今回のルートに加えていた。

新庄村は合併もせずに岡山県で村で残っているところ。
旧来の宿場町で、先述の後醍醐天皇も隠岐に流されるときに通った街である。
その宿場町の目抜き通りに「がいせん桜」はある。

ここに付いたときの時間が16時過ぎで、ちょうど「がいせん祭り」が終了した時間だった。

   日本の音風景百選

  

  

  

  

ちょうど祭りが終った後で、もの悲しさのようなものがあった




家に帰って、撮った写真をパソコンに取り込み、千丈滝をもう一度NETで調べてみた。
自分の撮った写真と同じようなものがNETであるかどうか気になったからだ。

調べてみたところ、僕と同じところから写真を撮ったものは見つからない。
ところがそれ以外に出てきたのが大山の登山をされているtakuyaさんのHPにあった「千丈のぞき」からの写真。
なんと、雄滝は別に1段目として上部にかなりの高さを持っており、僕はまだ全景を見ているわけではないことがわかった。
そして「千丈のぞき」に行けば雄滝と併せ雌滝もほぼ全体を一望することができるようなのだ。

   takuyaさんのHPより

「千丈のぞき」は船上山の崖の上にあり、相当高所恐怖症の人には辛いようだが、幸い僕は高いところが苦手というほどでもない。
もう一度千丈滝に行きたいという気持ちが日増しに増えていった
 

千丈滝2へ


    


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