鞆町のお手火神事を見る



2006年7月8日土曜日
福山市鞆町の沼名前(ぬなくま)神社で「お手火神事」が執り行われた。
「お手火神事」とは、「那智の火祭り」(和歌山・熊野那智大社)、「鞍馬の火祭り」(京都・由岐神社)、と並ぶ日本三大火祭りの一つとも言われているようで、病気払いや、海上安全を祈願をするため(起源不詳)太古の昔から行われている火祭りである。旧暦の6月7日に近い土曜日に毎年行われるのだそうだ。
恥ずかしながら僕は福山市に住みながら今回初めて見ることになった。
こんな凄い祭りがあるとことを地元でもあまり知らされていなかったのだ。
もともと鞆町は福山市ではあるものの港町であって独特の歴史を持っている。
現在は鞆の浦は観光地として少しずつ有名になってきているのではないかと思うが、このお手火神事はこの沼名前神社がある地元の町内の人だけが参加できる特別な祭りであるためにPRがあまりされていなかったのではないかと想像する。

当日、どんな祭りなのか興味津々で7時半ごろに現地に到着。あたりは薄暗くなってきていた。
神社の前には露店が並んでおり、祭りを見に来た人々がすでに神社の前に多く並んでいる。浴衣姿の女性も多い。

お手火(大手火)とは重量:約150kg、長さ:約4m の松明で、三本が神社の階段の下に鎮座していた。
実は地元の3町内が各一つの松明を担当している。

 沼名前神社HPより

このお手火と神社本殿の間には隨身門とその前後に階段。僕は本殿前の長い階段で待機した。
周りにはカメラマンが多く陣取っている。
http://tomo-gionsan.com/keidai.pdf

午後8時、周囲が暗くなった頃、太鼓が鳴り祝詞が奏上され重量:約30s、長さ:約1.8mの神前手火に神火が移された。
神社前の階段に提灯を持った世話役の人が中央を空けて並び足元が見えるように配置される。
しばらくすると白装束に身を包んだ若者がこの神前手火を抱えて階段を駆け下りてきて、この神前手火の神火をお手火に移したのち、若者たちは再度神社に駆け戻っていった。



僕が待機している位置からはお手火から出る煙だけが見え、炎は隨身門と階段に隠れて全く見ることが出来ない。
なかなか火が見えないので隣でカメラを持っている人に聞いてみた。「これで終わりなんでしょうか?」
するとその人は「ボクモハジメテナノデワカリマセン」とカタコトの日本語!なんと外人さんだった。(^^;;
外国の人にもこの祭りは知られているらしい。

しばらく待っていると階段の下から炎が見えてきたが、なかなか進んでこない。大手火が多くの人で囲まれているのだけはわかるが事故は起こらないんだろうかと心配したりする。



そして最初のお手火がやっと近付いてきた

  

重さ150kgの大手火はこの神社の氏子の青年たちが交代で担いで一進一退を繰り返しながら本殿に登って行くのだ。途中担ぎ手には水が直接かけられたりする。
参拝者はこの神火を小さな松明(小手火)に移して持ち帰ることが出来、持ち帰れば家内安全・厄払いとなるのだそうである。
しかしその迫力たるや想像を絶するものがある。
今回400枚程シャッターを切っていたが、その写真を見ていただいたほうがその迫力が良く伝わるのではないかと思う。


さすがに漁師の祭りだ、気性も荒いしパワーも違う。
写真を写している僕の方が最後はばててしまい、最後まで見届けることが出来なかった。
このあと拝殿に3体のお手火が揃った後は、お手火をそれぞれの当番町内へ持ち帰って町内を祓い清め、およそ12時に祭りは終了することになる。

    
 

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