大台ケ原へ  (2008.5)



2008年5月、10年ぶりに大台ケ原へ行こうと決めた。
初めて大台ケ原に行ったときの感動は今でも忘れない。
大蛇グラからの眺めはこれまで見た景色を超越するものだったし、野生のシカが山を駆ける姿をはじめて見た。
シカは馬みたいに走るのではなく、インパラみたいに4本足で同時にピョンピョン跳ねるのです。

今回の主目的は滝見尾根へ行ってみること。
前回は中の滝を遠望したのみだったので、百選滝である中の滝を一度は正面から見てみなきゃと思っていた。

朝早く大阪を出発し、大台ケ原駐車場着は8時少し前。
この場所、標高はなんと1500mを越えている。天気が心配だったが、何とか大丈夫そう
すでに多くの車が停まっていてさすがの人気ぶりだ。
 
 
 地図(クリックすると大きくなります)
今回は駐車場から中道を通って左回りに進むことにした。以前は右回りに廻って東の滝から大蛇グラまでの登りでバテた経験があるからだ。これなら大蛇グラまではアップダウンが少なく楽に行ける。

8:05に出発し、ゆっくり歩いて尾鷲辻は8:30
途中コケが綺麗なところがあった

ここから牛石ヶ原に向けては草原が広がり以前は鹿が走っていたのだが・・・・今回は何故か一頭の顔を見せない、(・・?)ナゼ?

大蛇グラは9;20
視界が開け見事な景色を見ることが出来た。はるか眼下に見える川。対面には八剣山・弥山をはじめとする紀伊山地最高峰が姿を見せる。右手にはこれから行く落差250mの中の滝の上部もかすかに見えている。
この景色を写真で表そうとしてもなかなかうまくいかない。

雄大な景色を堪能したのち、大蛇グラからシオカラ谷に向かう。
この道は急な下り坂になるが、途中でなんと背中に子供を背負った若夫婦に出会い、写真を1枚撮らせていただいた。凄い体力だなぁと感心することしきり。もしかしたら山が二人を繋いだんだろうかなんて考えたりした(^^;;; この二人のお子さんならきっと凄い山男になるに違いない。このご夫婦とはそこからシオカラ谷までご一緒したがとても感じのいい方々だった。 

シオカラ谷橋は10:15
その手前の通行止のロープが東の滝への入口。
それを無視してヤブコギをして東の滝へ向かう。(ほんとはいけません。ごめんなさい)
東の滝の上は10:25
このあたりは水がとても綺麗。東の滝の上から下を覗き込むが、残念ながら滝は良く見えない。
危ないので見ないほうがよい。

ここから本格的に滝見尾根に入る。
10:50、東の滝上にある通行止のロープをまたいで再び進む。
途中で道に少し迷った。しかし尾根沿いに下るということを念頭に入れておけばまず間違うことは無いだろう。
道の途中には丸太橋を渡るところもあった。なかなか滝が見えてこなかったが、一人の男性が下から登ってきたので滝が見えるところまであとどのくらいなのか聞いてみたところ、30分くらいで良く見えるところがあるとのこと。ひとがんばりが必要。
11:15になってやっと滝が少し見えるところまできた。

見晴台(岩があるだけです)は11:30
予想外に時間がかかってしまったが、やっと中の滝と西の滝を正面に見ることが出来た。
中の滝はさすがの高さ、250mは伊達ではない。残念なのは上から下までは木がじゃまして一望できないことだ。
対して西の滝はその場所から一望できる。
西の滝は落差150m。那智の滝よりも高いことになる。またこの滝は水量もあって形も美しい。
これを直接見れただけでも滝見尾根に来た価値があったと思った。
左:西の滝、右:中の滝 中の滝 中の滝 中の滝 西の滝
西の滝 西の滝 西の滝 西の滝 無名滝


ただしここからは遠望するだけで間近に見えるわけではない。
滝下へ行くにはさらに相当な時間と体力が必要なので、今回は見送ることにした。
すでにシオカラ谷からの高低差は300mほど降りてきている。

滝を眺めながら昼食を食べてシオカラ谷に引き返したが、この登り返しのきつさは鈍った身体には非常にきついものがあった。
持参した水を飲み干し、ヘロヘロになって東の滝へ着いたのは14:00
途中で下に東の滝の滝壺らしき青い水が見えたが、降りていく余裕なし
 

通行止のロープをまたいで東の滝上でPETボトルに川の水を入れて飲んでみたらその水の美味しいこと美味しいこと(^^;;;
命拾いした気持ちだった・・・

ふと気がつくと道の上にストックが置いてある
3時間前には無かったので間違いなく誰かが忘れていったものだろう。
しかしそれが滝の上にあるというのがなんかいやな気分。
もしも人が滝から落ちてたらどうしよう・・・・
まさか滝下に降りていく勇気も体力も無いので駐車場まで戻って報告をしておくことにした。
ストック シオカラ谷 シオカラ谷吊橋

シオカラ谷吊橋から駐車場までの登りもやはりきつい
やっぱり普段から身体を鍛えておかないとだめですね

駐車場に戻ったのは15:00
ビジターセンターでストックの忘れ物の報告をした。
なお、通行止のところを進入したことについてのお咎めはありませんでした(^^;;;



    
 

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