滑川大滝へ

山形県米沢市にある滑川大滝は日本の滝百選のなかでも白眉と言われている滝だ。
落差100m、幅17m。(と米沢の観光ページではなっているが、この数字は正確ではなさそうだが)
非常に特長的な形をしていて大型の滝である。

ここへ行くには秘湯として名高い「滑川温泉」から徒歩30分で尾根の展望所、そこから大滝谷に降り川を渡り約40分で滝の前まで辿り着くことができる。
この秘湯滑川温泉の歴史は比較的浅く、「江戸時代中期の1742年、斎藤盛房が、川中で足を滑らせ転倒した際に高温の石に触れ温泉を発見した。温泉名もこれに因み、川で滑ったことから滑川となった」のだそうだ。
唯一ある温泉宿「福島屋」は5月から10月の間のみ営業しており、それ以外の季節は雪に閉ざされている。

朝8時半に米沢駅前でレンタカーを借り、R13を福島方面へ20km。車が少なくとても快適な道。そして板谷から滑川温泉まで約10kmの道程。この10kmのほとんどが1車線のすれ違いが出来ない山道で、ひとけもほとんど無い。どうもこの道、滑川温泉か姥湯温泉へ行く人しか通らない道のようだ。
この時すれ違った車は僅か1台。朝から温泉から帰る人もいないのか・・・・

結局米沢から30分強で福島屋に到着。宿泊客らしい車が数台福島屋の駐車場に停まっているが、僕の車(レンタカー)を停めるスペースは無く、仕方なく200mほど引き返して川沿いの広いスペースに停めた。



↑ 駐車スペース、レンタカー
 登山道 →
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車を停めて少しバックしたところには橋があり、そこに滑川温泉の前を通る前川と滑川大滝へ続く大滝沢の合流点がある。水量はまずまずありそうだ。
また川のほとりにはこんな看板が(+_+)・・・・あんまり気持ちよくない・・・


  
  ← 上側が大滝沢方面
  ↑ なぜ看板の向きが帰る方向なのかが不明

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5月だというのにこの前日は汗ばむくらいの陽気だった。しかしこの日はすこし肌寒い、シャツだけで歩こうかと思っていたが重ね着をすることにする。
また、今回は遠方ということで撮影器具は一眼レフに標準レンズとC-PL・NDフィルターしか持って来ていない。
身軽ではあるのだが、その分三脚が無いというのは撮影がやや辛いのはしかたないか・・・
準備を済ませ、早速滑川大滝に向かって出発した。

これが220年の歴史があるという福島屋さん。
前川沿いに建っている。
3階建ての最上階にはお殿様専用の部屋があるらしい。
この小滝の上に見える吊橋が滝見道への出発点。
歩くと多少揺れる程度の吊橋。

さてここから20分強で展望所だ。
吊橋を渡ったところにある案内板。

滑川大滝は吾妻連峰の北麓。
山の反対側は五色沼ということになる。
展望所は尾根の上になるので滝見道は登りが続く。
下に吊橋。右側に柵が見えているのは福島屋さんの露天風呂。川と湯船と行き来出来るそうだ。
ここに入れば気分がいいだろうと思った。
展望所までの道程で見つけたピンクの花だが、
名前がわからない(^^;
程なく展望所。

滑川大滝の右上には布引の滝が見える。
ところが肝心の滑川大滝は上半分しか見ることができない。
山の上には雪が残っている。

 ←クリックすると、ここからの眺め
布引の滝。落差50m。

なかなか美しいです。
この滝は展望所からが一番良く見える。

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展望所の脇にある案内板。

展望台ったって台なんてもんはない。ただの尾根の上の少し広いスペースだ。

看板には「ここから滝まで40分。大滝沢から先は渡渉になります」と書いてある。

迷わずこの道を下る。
少し下ったところの道脇からの眺め。

はっきり言ってこちらからの方がよほどきれいに見える。
広いスペースが無いので展望所に出来なかったのだろう。

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今回持参のEF-S17-85ISではここまで寄るのがが精一杯。望遠を持ってきてれば・・・

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約20分で大滝沢。

ここを左岸に渡る必要がある。底は一枚岩で平らだ。この日は水量が多く水深が15〜20cm。
裸足になって渡る覚悟もしていたが、この時の為にスーパーのレジ袋を2枚持ってきた。スニーカーの上からレジ袋を履いて渡渉チャレンジ。大成功!!

ただし袋が破れたりコケたりしても当方は責任取れないのであしからず(^^;
渡渉が終ると左岸を進むが、特に道があるわけではないので、岩場を進んだり藪をわけて進んだりする必要がある。
5分程度進めば滝が見えてくる。

 ←クリックでもうすこし近寄る
岩の上に座って手持ちのスローシャッター1/4sec(35mm)
滝下だけはなんとかスローらしく写った。

EF-S17-85ISを使ってスローシャッターを手持ちで頑張れる範囲はワイド端(17mm)で
・立って1/8sec
・座ってもしくはもたれかかって1/4sec
・レンズを持った左肘を膝や何かの上に乗せてさらにもう少し(今回)
ってところかな・・・
あとはシャープネスでなんとか(^^;

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滝下からの全景

滝下を独り占め状態なので、逆に撮影中熊が来やしないかと心配になった。
音を立ててみたり振り返って周りを確認したり・・・・(^^;

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滝左下

近付くと飛沫でレンズが一瞬で水滴だらけになる

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滝上部

陽が差してきた
水煙が上がっている

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精一杯近付いたところ

飛沫を浴びながら振り向きざまにシャッターを押す。

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滝の中段左側

細かな凸凹の上を水が跳ねながら滑り落ちてくる。とても美しい。

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帰り際に1枚。
2時間くらいいたかもしれない。

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帰る途中の巻き道より

紅葉の時期はさぞ素晴らしいだろうと思う。

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帰りもレジ袋で無傷で渡渉に成功(^^;
そしたら登山姿の人が降りてきたのでビックリした。
展望所から先で出会った人はこの日この人一人だけ。
滝下から見ないと良さが半減だと思うのに、なんとももったいない・・・
滝見道を帰る途中、林の中からガサゴソと音がしてビックリした。
よく見ると数匹の猿。ほっと一息。

釣り橋まで戻ってきた。
露天風呂に入りたいが、時間が無くて断念。
ここならひょっとしたら猿と一緒に入れるかも(^^;
福島屋さんは温泉の入浴だけでもOK。
しかし泊まってゆっくりこの秘湯を味わうのも良さそうだった。

帰宅して写真を整理していたら全部で400枚も撮っていた。
これだけ美しくて迫力のある滝はそんなにあるもんじゃない。
滝水が山からの源流で人の手によって全く犯されていないというのもさらに素晴らしい。
僕がこれまで見た滝の中でも5本の指に入る素晴らしい滝だった。

米沢でレンタカーを借りてから戻るまで、撮影時間2時間を含めても約5時間。
多少遠くても一度訪れる価値は充分ある滝だと思う。


    
 

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