松江へ
松江どう行列

11月3日は松江祭鼕(どう)行列が行われる日
昨年偶然松江を訪れた際この鼕行列に出会った。
その際とても感銘を受けたので今年はその日にあわせ松江へ行くことにしたのだった。
とはいえ、今は紅葉の季節。
松江の祭りばかりではなく紅葉も楽しむ計画を立て、スケジュールとしては帝釈峡で
紅葉を見た後松江に行って鼕行列を見学。
できたら帰りに龍頭ヶ滝によって帰ろうなどと欲張りに考えていた。
当日朝起きるとあいにくの小雨。美しい紅葉はちょっと見れそうにもないかもしれない。
松江の祭りももしかすると中止なんてことはないだろうなと心配しつつも7時過ぎに出発。
まずお気に入りの下帝釈に向かった。
車を走らせるにつれ雨も徐々にあがり期待が膨らむ。
ところが下帝釈についてみると谷はすごい霧。谷底は真っ白で何にも見えない・・・
やむを得ず帝釈峡メインの神竜湖に向かう。
神竜湖はいくらか霧が薄く紅葉がわずかに見えた。
記念に写真を数枚取り、すぐに松江に急いだ。
松江へのルートは私の住む福山市から東城町・横田町・大東町を通る最短コース。
うまくいけば私の住む福山から一般道で松江まで2時間半足らずで行けるはずだ。
このコース、国道314号線で三井野原スキー場を通って島根県に入るのだが、
ここに神話の里の「おろちループ」というものがある。
このループ橋は2回転して谷を下るようになっており、
国内でも例を見ない大型のループ橋である。
このループのある場所にはもともと電車(ディーゼル車)が通る線路があるのだが、
なんせ急坂で、この三井野原駅と坂根駅との間には日本でも珍しい
スイッチバックの線路がある。
以前この2駅の間だけ電車に乗ったことがあるが、運転手さんが列車の方向を変える際、
ハンドルを持ってわずか2両の電車のなかを
前から後ろに移動してくる姿はなんともいえず滑稽であった。
展望所で休憩。このころになると霧も晴れており、
山を見るときれいに自然に色づいた紅葉が見れた。
ここまで時間が予定より超過していたので、
横田町でそばを食べたいという誘惑を押さえそのまま大東町へ向かう。
横田駅前にある「あさひ亭」というそば屋の割子そばはなんせ絶品なのだ。
以前ここに赤い鳥の探索にきたときに立ち寄ったが、
遠くから多くの品のあるライダーたちがわざわざこの田舎のそば屋にやってきていた。
出雲そばはそばに山芋が含まれているようだ。
この味、出石のそばと僕の中では双璧をなす絶品だ。
松江着が約12時。
堀沿いの有名な「珈琲館」で軽くランチを食べる。
この店は倉敷の「エルグレコ」のように店の外壁に蔦がからまっているのだが、
見事に紫色に紅葉している。
カメラマンが店の前で女性を撮影している。
スタッフがいることから雑誌の表紙か旅行誌の写真なんかの撮影だろうと推測。
気がつくと店の外から太鼓の大きな音が聞こえている。
その音の鳴る方向に向けて歩き始める。
音源は松江城の南、県庁前広場だ。
鼕行列の山車がそこに勢ぞろいしていて出発前の準備と練習に余念がない。
参加者の数は2400名を越える。
笛を吹いている外人さんの姿も見える。
それにしてもすざましい音だ。
山車には直径1.2〜1.8mの太鼓が2個もしくは3個乗り、
その各々を太いばちを使って4・5人で叩くのである。
その山車が十数台ある。
話し声もよく聞こえないが、その重低音でおなかは震えっぱなしだ。
鳥肌が立つ。しかし低音での震えと武者震いとよくわからないほど・・・・
叩き手の人の汗を感じ、その雰囲気と迫力に目頭が熱くなった。
「鼕行列は何時から始まるのですか」と警備員の方に問い合わせると
3時からスタートとのこと、まだまだ時間がある。
よく聞くと今年から武者行列というものが催されもうこの時間始まっているそうだ。
これは松江初代藩主の押尾吉晴公の入府を記念して行われるもので、
野村万之丞氏の演出だそうだ。
あわてて場所を移動する。
松江の堀のそばで待ち構えていると、武者行列がやってきた。
小太鼓を先頭に次々と人が進んでいく。
編成は
(1)騎馬隊20名、(2)武者40名、(3)鉄砲隊20名、(4)弓隊20名(5)槍隊20名、
(6)大将9名、(7)堀尾家17名、(8)女武者10名、合計156名 となっている
愛想のいいお殿様が印象的だ。扮装だけでもずいぶん凝っている。
ただし女性は化粧が濃いためによく顔が認識できない(汗)
よく見ると武者には女性の人が多くいることに気がついた。
この行列の後をついていくと松江城に入場した。
みんな記念撮影をしている。
まだ鼕行列のスタートには少し時間があるので、
その時間を利用して少し距離があるが「明々庵」まで歩いて行くことにした。
明々庵は松江に茶文化を築いた松江藩7代藩主松平不昧公によって建てられた茶室で、
島根県の指定文化財となっている。
ここで飲む抹茶はこれもまた格別。
私は松江に訪れたときにはできるだけ寄るようにしている。
(以前書いた清水寺の古門堂茶室はこの不昧公をもてなすために建てられたものである。)
1kmほどを汗だくで歩き、明々庵に到着。
この明々庵を正面に見ながら抹茶をいただく。
先ほどの血がたぎる感覚と正反対の落ち着いた気持ち
妙に抹茶が甘く感じた。
しばらくして落ち着いたところで席を立ち庭から松江城を望む。
なんと太鼓の音がずいぶん近くで聞こえるようだ。
明々庵からだと松江城の向こう側だからかなり離れているはず。
松江市内ならどこでもこの太鼓の音が聞こえるのではないかという気さえする。
3時となり、山車の通り道に移動するために引き返す。
しかしどこに行っても人が多い。
やっと少しのスペースを見つけカメラを構える。
次々とそしてゆっくりと目の前を山車が通り過ぎていく。
叩き手のひとはみんな横向きにカニ歩きをしながら太鼓を叩き続けるのだ。
すごい体力。
紹介するのに写真では音が出ないのでとても残念。
言葉に言い表せない音と迫力を堪能し、その余韻の中、松江を後にした。

    


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