九重"夢"大吊橋 へ

別府からの帰途、最初は新しく開通した九重の夢吊橋へ行ってみようと考えていたのたが、地元のテレビでこの橋は今大人気で、連日観光客1万5千人・橋を渡るのに3時間待ち、という報道がされていた。さすがにそんな人が多いところは行きたくないので、この日は安心院にある福貴野の滝を目指した。

福貴野の滝へは、別府から県道11号で鶴見岳・由布岳を横目に由布院へ行き、由布院からは県道50号を通って福貴野を目指すルート。
風光明媚な由布岳や由布院の盆地を見ながらの快適なドライブだったのだが、県道50号線に入ってみるとなんと通行止めの立札。土砂崩れで一部が通れないらしい。
別ルートで福貴野へ行くには別府に引き返す必要があり、ちょっと考えてもとの予定だった九重夢吊橋へやっぱり行ってみることにした。由布院から九重ならさほどの距離でもない。

九重"夢"大吊橋は日本の滝百選である「震動の滝」のある場所だということはわかっていたのだが、それ以外の知識としては「日本一ということ・人出が多いこと」くらいしか無い。とりあえずナビを見ながら水分峠から「やまなみハイウェイ」を走る。

前に観光バスが走っている。どうもこの調子だとこのバスも吊橋に行くのかなと思ったら脇道に入ってみたくなった。
県道のある谷の西側(中村側)の駐車場に行くときっと渋滞に巻き込まれるだろうという予測から、末松牧場あたりから大吊橋の小さな看板を目安に脇道に入り橋の東側(北方側)を目指してみた。
橋到着は10時。比較的早い時間だったのが良かったのか、意外にも直近の駐車場に停めることが出来た。
なるほど聞きしに勝るでかい橋だ

  

良く見ると橋の向こう側(中村エリア)にはたくさんの車がズラリと並んでいる。
こちら側に来てよかったと思った。

  

しかしこちら側はほとんど何もないところだ。トイレと切符売り場があるだけ。
家さえほとんどなく、この橋は観光用としてしか意味を持たない橋である事がわかる。
それに向こう岸からここにくるのに車で滝の上流側をぐるっと廻れば10分ほどの距離なのだ。

橋の通行料は往復500円する。一日1万5千人なら一日750万円の売上げかとつい考えてしまう。

切符売り場の横から橋を眺めてみると、震動の滝(男滝)が見えた。さすがに見事だ。

この橋は歩行者専用の橋として長さ390m、高さ173mという二つの部門で日本一なのだそうである

橋の幅は1.5m。右側通行で一列で進む

一度に1800人が渡れる設計なのだそうだが、この橋意外に揺れる。
上下にはさほど揺れないが、横風を受けて左右にガタガタ揺れるのだ。
これを止めるために橋下部にワイヤーがあるというのがわかる。もしなかったら横に大揺れだろう。
というわけで滝の撮影はままならない。
三脚を持ち込むことはもちろん出来ないが、シャッタースピードをなるべく上げて構図をあわせるのがやっとという状態だ。

橋を進んでいくと男滝と女滝が両方同時に見える。
この光景は本当に素晴らしい。(手前が女滝))
男滝(百選)は落差83m。女滝は落差93m。
高さは女滝の方がやや高いが、水量が男滝が圧倒的に多い。
日本でこのように100m級の滝が2本一度に見られるところは珍しい。

・北海道、層雲峡  銀河の滝(104m)・流星の滝(90m) 日本の滝百選
・長野、米子大瀑布 不動滝(85m)・権現滝(75m) 日本の滝百選
・富山、称名滝  称名滝(350m)・ハンノキ滝(500m) 日本の滝百選
・鳥取、船上山、千丈滝 雄滝(109m)・雌滝(90m)
これぐらいしか僕には思いつかない。(他にもあるかもしれないが)
この光景を見ることができるだけで橋の価値がある気がした。

尚、この九重(ここのえ)夢大吊橋は九重町が町の再建をかけ約20億円をかけて架けた橋だそうだ。年間30万人の観光客を予測していたが、思いがけず多くの人が訪れ開通一ヶ月を待たずして30万人を達成したのだそうである。
さすがにこの賑わいがこのまま続くとは思えないが、ここは日本一の橋プラス百選滝のセットだから今後そんなに閑散とすることもないだろう。

橋から下を見下ろすとこんな感じ
173mというのは結構高いが、手摺がしっかりしているので揺れてもそんなに恐くない。


この日は橋を中村側に一旦渡りきってしまうと、行列の後ろに並ばなければならず、なんと1時間待ちだということだったので橋の途中でUターンして北方側に引き返した

車に戻り、震動の滝上流から中村側を通って九重インターを目指す。
途中で吊橋を振り返った。




最後に震動の滝をもう一度
男滝 男滝 女滝

滝はできたらもっと間近でも見たみたいところだが、次回のお楽しみに・・・・



    
 

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