手振れ補正(IS)で滝の手持ち撮影テスト
canonの手振れ補正機構であるIS(Image Stabilizer)を使用して、三脚を使わず手持ちで滝を流して取れるのかどうかのテストを行ってみた。
滝を流して撮るためには1/4secというシャッタースピードが必要なものと仮定し、その状態で手振れせずに撮影できるのかどうか。
使用したのは「PowerShotS1IS」と「KissDN」プラスMr.Duckさんに今回お借りした「EFS17-85mmIS
USM」である。
1.絹掛けの滝(新見市) PowerShot S1IS (CPL+ND4)立って撮影
(焦点距離は35mm換算)
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等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
○ |
○ |
○ |
△ |
× |
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等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
90mm、1/4sec |
等倍画像
162mm、1/4sec |
等倍画像
330mm、1/4sec |
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△ |
× |
× |
× |
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立って撮影するとSS1/4secで38mm(W端)ではほぼ50%の確率。
ズームは使用不可で、とにかくW端で数多く撮影しておくのが良さそう。
2.長楽の滝
a)PowerShot S1IS (CPL)座って撮影
(焦点距離は35mm換算)
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等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
等倍画像
38mm、1/4sec |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
b)EOS KissDN + EFs17-85IS USM 座って撮影 (F16〜20)
(焦点距離は35mm換算)
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等倍画像
27mm、0.5sec |
等倍画像
27mm、1/4sec |
等倍画像
27mm、1/4sec |
等倍画像
27mm、1/4sec |
△ |
○ |
○ |
○ |
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等倍画像
27mm、0.3sec |
等倍画像
27mm、0.4sec |
等倍画像
27mm、0.4sec |
等倍画像
27mm、0.5sec |
○ |
○ |
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○ |
座って撮影すれば、W端であれば、S1ISもEFS17-85ISもほぼ手振れ無しで撮影できそうだ
S1ISもEFS17-85ISも絞り3段分の補正能力はありそう。
3.琴弾の滝
PowerShot S1IS (CPL) |
EOS KissDN + sigma18-200(CPL) |
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38mm、1/4sec
岩に寄りかかって手持ち撮影 |
34mm、0.3sec
三脚+リモコン撮影 |
この2枚の絵の差をどうみるかだが、
ちょっと三脚を立てるのは億劫というときは、KissDNの代わりにS1ISを代用するという考え方もいいかもしれない。
仮にKissDNにEFS17-85を取り付けたにしても、滝撮影の際に三脚無しだとW端のみでしか使用出来ないということになり、結局三脚を持って出かけることになるのだから。
EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM 手振れ補正テスト
EF-S17-85mm F4-5.6 IS USMを手に入れたので、さっそく実際にシャッタースピード1/4secでテスト撮影をしてみることにした。
条件としては
1.立って手持ち撮影
2.椅子に座って手持ち撮影
3.一脚を使い立って手持ち撮影
4.ひも三脚(ひもを足で踏んで使用)を使い立って手持ち撮影
の4種。
焦点距離17mm(W端)、ISO800、F10、SS1/4sec
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オリジナル写真サイズ |
ひも三脚(スナップハンド + 犬散歩用リード) |
結果 (各10回撮影して中央部を等倍にトリミング)
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立って手持ち |
座って手持ち |
一脚で手持ち |
ひも三脚で手持ち |
1 |
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△ |
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○ |
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○ |
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△ |
2 |
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× |
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△ |
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○ |
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× |
3 |
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× |
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○ |
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× |
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△ |
4 |
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× |
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○ |
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× |
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○ |
5 |
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× |
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○ |
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× |
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○ |
6 |
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× |
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△ |
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× |
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× |
7 |
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× |
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△ |
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△ |
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× |
8 |
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× |
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× |
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× |
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△ |
9 |
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× |
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○ |
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○ |
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△ |
10 |
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× |
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○ |
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△ |
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× |
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△以上:10%、○以上:0% |
△以上:90%、○以上:60% |
△以上:50%、○以上:30% |
△以上:60%、○以上:20% |
○△×の基準はいい加減だが参考にはなると思う。
椅子に座って撮るのが一脚などを使うよりも効果があるようだ。
ひも三脚はほぼ一脚と同等の手振れ防止効果があることがわかった。
ひも三脚の効果
実際に滝をひも三脚を使って撮ってみた。
RIT現像のオリジナル画像 682×1024
ここは崖の上側から大山滝を遠望する位置。本来なら少し望遠で撮影したいところだが、17mmで10枚撮影。
シャッタースピードは1/4sec。
RAW画像にシャープネス(DPPで4/10)をかけて現像、中央部の1段目の滝の下部を等倍に切り出した
結果 (サムネイル表示、別ウインドで開きます。クリックして確認してください)
ほぼ推測どおりの結果となった。
大きく引き伸ばすもしくはパソコンで等倍で見ない限り、「ひも三脚」を使って滝をスロー(1/4sec)で撮った写真でも数枚撮りさえすれば充分満足することが出来そうである。
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