ラーメン現地調査 (2005.9)
活汁麺家 (いけめんや) (御幸町へ移転) 場所:福山市伏見町1−9
福山駅前に新しく塩ラーメンの美味しい店ができたという噂を聞いて早速行ってみた。
場所は駅を南側に出て東よりの横断歩道を渡り、東に進んで1本目の路地を南に行った右手にある。
店の名前が活汁麺家(いけめんや)なのでイケメンのお兄ちゃんがいるのかと思ったら、それ相当のイケメンの若いお兄ちゃんがいてついつい可笑しくなった。
店内は現代風の造りで、JAZZがBGMとして流れている。
こういった音楽が流れるお店にも最近時々出会うようになった。
メニューはラーメンの基本が「塩」・「醤油」・「味噌」の3種。
「塩」がメインとなっていて「店主イチ押し」と書いてある。塩ラーメンメインの店も珍しい。
その塩ラーメンはデフォルトで600円。醤油が600円。味噌が650円となっている。
デフォルトの値段としてはやや高い気もするが、半チャーハン付が+150円としてあり、ラーメンチャーハンで750円だと思うと決して高くない。この価格作戦は理解できる。
さて、そのデフォルトの塩ラーメンを頼んでみる。
さほどの待ち時間もなく運ばれてきた。
スープは透明感のある普通の塩ラーメンの色。
刻みネギ・シラガネギ・もやし・チャーシュー・海苔がトッピングされている。
まずスープを飲んでみるとスープ表面に脂の層があることに気付いた。
これは札幌ラーメンの「すみれ」や西麻布の「五行」と同じ手法。福山では初めてお目にかかる。
こうすることによっていつまでもスープが熱く冷めにくいのだ。
ただその代わり、スープを飲んだ後に口の周りがギトギトになるのと火傷に注意が必要。
スープの味はこれまた「店主イチ押し」というだけあってなかなか旨い。
東京では「がんこ」、福山にも「匠」「道楽」など美味しい塩ラーメンの店があるが、ここはそこのスープとは違い塩プラス鴨のダシの味がして独特だ。
塩加減は僕にはちょうど良いが、人によっては甘いと感じる人もいるだろう。
麺は中細ストレートで加水率は平均的か
麺の味自体は悪くないが、脂のせいなのか食べていくほどに伸び気味になるのがやや気になった。
最初の茹で加減が少し問題だったのかもしれない。
チャーシューはとても柔らかくて味もgood!
全体のバランスもよく、これは正直なところオススメできる塩ラーメンだと思った。
味噌ラーメンも少し食べた。
こちらも基本は同じスープなのかもしれない。
悪くないのだが、豆板醤がピリッとする反面、甘さがやや気にかかるレベル。
元のスープがやや甘いのでもう少し辛目の味噌の方が僕の好みかも。
ラーメンのトッピングとしては、チャーシュー(200円)・鴨ロース(300円)・背脂(30円)・ワンタン(100円)となっているが、塩ラーメンに鴨ロースという組み合わせで次回は是非食べてみたい。
また最近流行の「煮玉子」が無いのが残念。
+150円の半チャーハンと餃子(300円)は平均的な味。
名前は半チャーハンでも量は1人前近くある。
福山駅前も醤油ラーメンで「一丁」「朱華園」、とんこつは「博多げんこつ」「玄人」といった美味しいお店が肩を並べる中に新しく美味しい塩ラーメンのお店「活汁麺家」が参入。
バリエーションが増え、出張帰りにどこのラーメンを食べればいいか今後さらに迷いそうだ。
2005.10.21再訪
メニューと価格が微妙に変わっていた。
気がついたところとしては、ネギ塩鴨ロース塩ラーメン800円がネギが無くなって800円。
トッピングの白髪ネギと海苔が無くなっている点だ。
実質的に少し価格アップといったところか
今回はその鴨ロース塩ラーメン800円を注文。
デフォルトが600円だから200円アップとなる。
トッピングで鴨ロースを頼むと+300円なのでその違いを聞いてみると、トッピングした場合はもともとのチャーシューも入っているとのことだった。
この6枚の鴨ロースが300円の価値があるかどうかは微妙なところ。
スープは相変わらずとても美味しいが、最後まで飲み干すと元々あった脂の濃度が濃くなってくるのでしつこく感じられてくる。最後すこしスープを残す方が美味しくいただけるかもしれない。
また、麺は今回硬めでとお願いしたが、この店では硬めの麺でちょうど良い感じ。
あっという間に麺を食べつくしたが、少し麺の量が少なく感じられた。これは博多ラーメン程度かも。
小腹がすいたときに食べるのにちょうど良い程度だが、ラーメン一杯だけでは普通は少し物足りないかもしれない。食事だとするとセット(+150円)の方がベターかな。
すこしコストパフォーマンスは落ちた気がするものの、やっぱり美味しいラーメンだった。
営業時間 11:00〜21:00
定休日 日曜日
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