払沢の滝へ
払沢の滝茅倉の滝天狗滝綾滝




2008年4月、仕事で東京へ行った帰り、東京都檜原村へ立ち寄ってきた。
檜原村は東京都内でありながらとっても田舎でびっくりするくらい山深いところにある。
およそ東京というイメージとは程遠い。
空気は美味しく水も綺麗。
またこの滝の水は住民の生活用水にもなっている貴重なものだ。

この日の朝、JR新宿駅のコインロッカーに仕事の荷物を詰め込みラフな格好で中央線快速に飛び乗った。
今回持って行くものはポケットのDSC-T9の他はkissDNにレンズはEFS17-85IS1本のみ。
三脚はもともと持ってきていないが、PLとNDフィルターだけは持ってきた。

新宿駅からJR中央線・JR五日市線と乗り継いで武蔵五日市の駅に降り立つまではほぼ1時間。
バスの時間までまだ少し時間があったので近くの交番でおまわりさんに話を聞いてみた。
 「払沢の滝のそばでコンビニかなにかパンやオニギリなど買えるところがありますか?」
 「コンビニなどはありませんが、滝のそばにはお土産屋さんがあって何か食べられると思います。それとバス停のそばの豆腐屋さんの豆腐が有名ですよ」
ありがたいアドバイス。
時間的に考えて綾滝あたりで昼食をとりたいと思っていたので、あらかじめ駅のコンビニで昼飯のお茶やオニギリを買い持って歩くことにした。
武蔵五日市の駅からはバス約20分で払沢(ほっさわ)の滝入り口バス停に着く予定。
バスは払沢の滝入口・小岩・藤倉・数馬行きの4路線のいずれかに乗れば行けるが、気をつけないと1時間に1本もない時間帯もある。
武蔵五日市駅 西東京バス
この日は9時の数馬行きのバスに乗り込んだ。
数馬行きのバスの場合、「やすらぎの里経由」もしくは「払沢の滝入口経由」と書いてあれば「払沢の滝入口」へ行くことが出来る。
僕が乗ったバスは「やすらぎの里」経由だと思いこんでいたので、途中「本宿役場前」から「払沢の滝入口」のある藤倉・小岩方面に曲がるもんだと思っていたら、「本宿役場前」バス停から直接数馬方面に向かったので慌てた。
走るバスの中で運転手さんに「やすらぎの里」には寄らないんですか?」と訊いたら寄らないとのこと。
どうもバスのダイヤが最近変更になっているらしい。
申し訳ないが無理を言ってバス停の無いところでバスを停めてもらい、途中で降ろしてもらった。
こういうときはバス停二つ手前の「本宿役場前」で降りて歩くしかない。おかげで約1km余計に歩くことになった。
数馬行きの場合は要注意だ(汗)

払沢の滝入口バス停着は9:30。
払沢の滝を撮影した後に天狗滝・綾滝まで行く際、藤倉・小岩方面のバスへ乗って二駅先の「千足」まで行くことができれば楽なので、まずはバス停の時刻表をチェックする。
ところが次の藤倉・小岩行きバスの時刻は12:21。こりゃ次も歩くしかなさそうだ^^;






払沢の滝 (ほっさわのたき)

渓谷沿いの遊歩道は整備されていて快適。途中お土産屋さんもあるがまだ開いてはいない。
木々の間から青空がのぞいてきた。天気予報は曇りだが、日頃の行いが良いと天気もよくなる(^^ゞ
  

  
徒歩10分弱で払沢の滝到着


払沢の滝は日本の滝百選のひとつ。
しかし百選滝としては小ぶりでさほどのスケール感は無い。
落差は全体で60mあるのだそうだが、実際見えるのは下の2段。4段目は25mあるのだそうだがそれも実際はどうかな(^^ゞ
撮影の方は最初のころは滝を独り占め状態できたのだが、10分ほどで次々と人が訪れてきたので退散^^;
三脚が無いのでスローはレンズに着いたIS(手ぶれ補正)だのみである。
さすがに@85mmで1/4sec(3枚目)は両肘を岩にのせていてもブレ気味

帰りの遊歩道で対面の山を見てみると谷に白い筋が見えた
どうもこれは天狗滝のようだ






茅倉の滝 (かやくらのたき)

払沢の滝から払沢の滝入口バス停にまで戻った。そこには檜原とうふという看板があり店も開いている。
豆腐好きとしては寄り道したいところだが、今日はお土産を買って帰る余裕は無い。後ろ髪を引かれながらもそのままバス通りを北に向かった
北に約1km進んだところにある「千足」バス停を目指して北秋川沿いを歩く
 

そしたら途中の道路沿いに滝を見つけた。
茅倉の滝と書いてある。
落差18m多段でこじんまりしているが、苔生していて雰囲気は良い。
もしもバスに乗っていたらこの滝は気づかなかっただろうと思う。







天狗滝 

「千足」バス停に着いたのは10:30。
そこでまたバスの時刻表をチェックする。
武蔵五日市駅行きのバスは12:14、13:24、15:48となっている。
13:24のバスに遅れると、また払沢の滝バス停もしくは本宿役場前まで歩いて戻るしかなくなってしまう。
なんせ夕方までに羽田空港に到着しないといけない(^^ゞ
天狗滝まで1km、綾滝まで1.7km
ここからは登りとなるが、仮に往復2時間かかったとしても13:24には間に合いそうだ
  

千足バス停から500mは民家もあってアスファルトの道が続く。
しかしこの登りは舗装路ながら急勾配で結構きつかった。
天狗滝まで500mというところから急に山道になるが、いきなり渡渉箇所となった。
渡渉があるなんて思っても見なかった。それもまた水が多い。

この渡渉、スニーカーではどう考えても濡れずに渡れそうに無かったのでしばらく考えたが、意を決して裸足になって渡ることにした。前日の雨でどうも水嵩が増しているらしい。
水が冷たい。タオルを持ってきていなかったが、緊急用にもっていた圧縮タオルが役に立った。

11時過ぎ、滝が見えてきた。これは天狗滝の下の滝。なかなか形の良い滝である。

右岸を巻いてこの滝の上に出る。
途中一瞬道を見失ったが、下側にトラバースする道を見つけた
コブを越えたところでそこに天狗滝が姿を現した。
落差は多段で38m。これが払沢の滝の遊歩道から見えたその本滝だ。
ところで撮影途中で目の前をタヌキが通ったのには驚いた。カメラを向けるとすぐに逃げてしまったがその距離わずか1m。ここのタヌキは人間になついているのかもしれない。







綾滝 

天狗滝から綾滝までは700m。天狗滝から綾滝へ進むには天狗滝の滝壺を越えていかなければならない。
ここもご覧の状態なので裸足になって渡渉を敢行(渡ってから撮影)
  

今度は左岸を登っていくと千足から天狗滝をパスして登ってくる道と合流する。そこで初めて別のパーティーと出会った。3名のパーティーだったが、天狗滝・綾滝で出会ったのはこの一組だけ。
話を聞くとこのまま綾滝からつづら岩・馬頭刈尾根を経由し秋川渓谷の瀬音の湯を目指すらしい。

綾滝に着いたのは11:40
  

綾滝は落差21m。綾の織物のように水が落ちるので綾滝というそうで、別名「泡滝」
以前見た写真よりも水量が多いが、水の流れはしっかり泡だって見え、とても美しかった。
ゆっくり昼食を食べてからカメラを取り出した。
13:20のバスにはまだ間に合うだろう。


綾滝を出発したのは12:10頃
裸足になっての渡渉もクリアし、千足バス停についたのは12:55頃。
舗装された急勾配の坂道を下るというのも結構疲れるものだ。
 
バスが来るまでまだ30分近くある。
バス停の前には運良くお店。
スポーツドリンクとアンパンを買い、壊れかけのベンチに座ってしばしの休息だ。




    
 

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