備後の知られざる滝
掛橋の滝権蔵の滝紅葉滝青滝


先日takimiさんのところの千丈滝滝見ツアーでお知り合いになった山伏の「まことちゃん」から地元備後地方にあるほとんど知られていない滝の情報を頂いた。

広島県東部で名前の知られている滝は
 ・龍頭の滝・四段の滝・三郎の滝・藤尾の滝・魚切の滝
などがあるが、これらに勝るとも劣らない知られざる滝がたくさんあること自体僕も驚き。

今回はその「まことちゃん」の多くの「知られざる滝リスト」の中から4箇所教えていただいて撮影に行ってきたのだが、ただしさすがに人が訪れていないだけあって難関の滝ぞろいだった。

なお、これらの写真はおそらく本邦初公開なのだとおもうが、このページの全ては「まことちゃん」に寄贈するものである。



掛橋の滝


最初に訪れたのが「掛橋の滝」。
福山市新市町金丸から県道402号線を「さるかに共和国」方面に進み、看板を過ぎたあたりで右折、板見蔵のため池の50mほど下側にある。
滝のそばまで車で行くこともできるが道が狭い。当日は自分の普通車で行ったのだが軽で行くべきだったとちょっと後悔。池のそばでは枯葉の多い急坂になって僕の車は登らなくなってしまった。バックするにも道が狭いと苦しいし軽の4駆が欲しくなった。
滝は車道から下に見えているのだが、木がじゃまなのでいきおい藪の坂道を20mほど自力で下った。
ここも道があるわけではないので注意が必要。
木が滝のそばまで茂っているので、僕の18-200mmのレンズで全景を収めるにはこの位置しかない。
滝はストレートで素直な滝。
雨が降った翌日ということもあっただろうが、水量が豊かだった。






権蔵の滝


「権蔵の滝」は「掛橋の滝」と同じく新市町金丸から県道402号線を進み、奥見谷地区にある案内板を右手に入ったところにある。
案内板には手前に「鳴滝」と書いてあるが、これは現在はただの急流で、鳴滝という名はここに2軒あるお宅の「上鳴滝」さんと「前鳴滝」さんという屋号になっているようだ。
「権蔵の滝」へはこのお宅の前から見える防砂ダムを2つ越え、山に分け入っていくことになるのだが、今回はまことちゃんが印をつけてくれた白と赤のテープを頼りに藪を進むことになった。
こちらも掛橋の滝と同じく道のない藪の斜面を進むことになるので滑りそうで相当きつい。
また、まことちゃんのテープがなければ相当苦労することになりそうだ。
最初に滝に着いたのは上の写真で一番上の端に見える滝のところ。「権蔵の滝」は上中下と3段あるがその上段の滝脇に出た。しかし木がじゃまで三脚を立てる位置がなく中段まで降りて撮影。
この撮影した位置は中段のちょうど中間にあたるところなので上半分だけを写していることになる。

まことちゃんによればここから一旦下段に下りて川を渡り左岸を登れば権蔵の滝のさらに上に4つも滝が見えるのだそうだ。しかしこの中段から下段に降りること自体今回は躊躇した。一人で行くのはちょっとリスクがある。ロープかなんかを持ってきておけばよかったかと思った。

滝は細いものの落差は70m以上あり一望できれば相当立派に見えると思う。
今回の「権蔵の滝」撮影は全てを見ることが出来ずちょっと消化不良に終った。
なお、木が茂っていない時期なら県道からも僅かに見えるらしい。


案内板

テープが見える

下を見たところ

正面

上を見たところ

上段

5/27再撮影
まことちゃんに案内していただき、今回は全ての滝を撮影することが出来た。
残念ながら水量がやや少なかったが、三の滝は特に美しかった。

一の滝

二の滝

三の滝

四の滝

五の滝

三の滝(T9)





紅葉滝


「紅葉滝」は福山市山野町。猿鳴峡のある県道21号線沿いにある滝。
今回唯一アクセスの楽な滝である。
道の狭い県道21号線だが、滝の前に僅かに車1台駐車できるスペースがある。
「紅葉滝」という名はまことちゃんの命名でもとは無名の滝である。
滝の反対側は猿鳴峡の美しい川が流れていてそちら側も見ていて気持ちがいい。
滝の上流側に分け入ってみるとそちらにも小滝が続いていた。


猿鳴峡(S1IS)

 
上流の小滝





青滝


今回の滝見行のクライマックス「青滝」
「紅葉滝」から県道21号線を井関方面に進んだ神石高原町青滝にある。
ここも僅かに車1台分だけ駐車できるスペースがある。
「青滝」と呼んでいるが、元の名前は「へいとうの滝」。こちらもまことちゃんが住所にちなんで命名した。
ここはある程度獣道のようなものがあるので歩きやすい。
ただし滝の前はやはり木が邪魔をしているので撮影するには藪の斜面を下っていく必要があった。
これがやっぱりちょっときつい。
見ての通りの立派な美しい滝でこれが目に入ってきたときには少し感動。
雨後で水量が多かったというのもあるが、美しさで言うと備後地方では龍頭の滝の次かもしれないと思った。
これだけ奇麗なら観光化する価値が充分ありそうだ。
しかし問題は県道21号線の道の細さと駐車場の確保の難しさ。
滝見道が出来ても車でこれなきゃちょっと辛い。

まことちゃんによればこの滝は下の滝であって、中の滝・奥の滝というのが続いて存在すると聞いていた。
もとの獣道に戻ってさらに上流に進んでみたが、小滝がいくつかあるもののそれらしき滝がどれなのか良くわからない。
しかし後で聞いてみるとどうも偶然側面から撮影したものがそれだったようだ。
上流へ続く獣道は滝よりも少し高い位置にあるために正面にまわりこむことが出来なかった。
中の滝・奥の滝を正面から撮影するにはちょっと違うルートを考える必要がありそうだ。


下の滝

中の滝

奥の滝

上流
上流


    
 

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