福島県の滝めぐり  
 ・ 乙字ヶ滝 (日本の滝百選)
 ・ 日暮の滝
    桧枝岐温泉
 ・ モーカケの滝
 ・ 三条の滝 
(日本の滝百選)
 ・ 平滑の滝
    
尾瀬
    
東山温泉
 ・ 伏見ヶ滝 
 (東山四大滝)
 ・ 向滝   
  (東山四大滝)
 ・ 原滝   
  (東山四大滝)
 ・ 雨降り滝 
 (東山四大滝)
 ・ 銚子ヶ滝 
(日本の滝百選)
 ・ 達沢不動滝 
 ・ 幕滝

2011年6月、福島への2泊3日の滝めぐりの旅を計画。
1日目:福島空港→乙字ヶ滝→那須塩原の滝→日暮の滝→桧枝岐温泉泊
2日目:モーカケの滝→尾瀬(三条・平滑の滝)→東山温泉泊
3日目:東山四大滝→銚子ヶ滝→達沢不動滝→幕滝→五色沼→福島空港
という行程だ。

福島県にある日本の滝百選3本のクリアが今回の旅の主目的ではあるが、できるだけ多くの滝は巡りたい。
とにかく2日目の尾瀬行きが行程のポイントで、天気のこともあわせ、尾瀬だけは実際に行ってみないと、どのくらいの歩行時間を要するかわからないし、どのくらい体力を消耗するのかもわからない。
たくさんの滝をリストアップして準備して、その結果、上記の滝へ行くのがやっと・・・・・
結局は全部で22滝を3日で巡ることが出来た。

ここでは栃木県の那須塩原の滝(すでにアップ済み)を除く福島県の滝を、訪れた順に御紹介。








乙字ヶ滝 (石川郡玉川村竜崎) 日本の滝百選

乙字ヶ滝は福島空港からたった5kmほどのところの平地にあって、車で横付けできるお手軽百選滝。
阿武隈川の本流にかかる落差6m、幅100mの幅広の滝だ。
「小ナイヤガラ」と呼ばれるそうだが、実際は大分の百選滝「原尻の滝」を小さくした感じ。
松尾芭蕉が「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」とこの滝を見て詠んだといわれ、句碑が立っている。

  

 







日暮の滝 (南会津郡下郷町) 

初日の最後に行った滝。
国道121号線(日光街道)下郷町落合から観音沼公園方面に入り約10km。
道が狭くなってもそのままどんどん進んでいくと右手に日暮滝の看板が有り、その脇からこの滝を遠望することが出来る。
2段で合計落差は55m。しかし木に隠れて上段の40mの滝しか見えない。
名前の由来は日暮れまで眺めていても見飽きないことから名づけられたそうだが、このときは周りで蜩(ひぐらし)がいっぱい鳴いていて、それが元じゃないかと正直思った。
尚、滝下までいける遊歩道はこのときは閉鎖されていたが、下まで行くと今度は上が見えないのだそうだ。
 
 






桧枝岐(ひのえまた)温泉

この日は桧枝岐温泉の民宿「ひのき屋」さんに宿泊。一泊2食で7500円也。
民宿って粗末な食事のところもあるが、ここの食事はたくさん出てくるし素朴で美味しい。特に蕎麦は絶品。
さらにお風呂は公衆浴場の「燧の湯」がすぐそばにあって、入浴券がもらえる。
ここの温泉は硫黄泉となっているのだが、なんでこれが硫黄泉なのかと思う成分
Ph:9.1(アルカリ性)
陽イオン mg 陰イオン mg 遊離成分 mg
ナトリウムイオン 93.9 塩素イオン 46.0 メタ珪酸 74.3
カルシウムイオン 2.1 硫酸イオン 12.5    
マグネシウムイオン - 炭酸水素イオン 75.5    
    炭酸イオン 25.0    
どうみても重曹泉じゃないのと思ってしまう。
メタ珪酸が多くてお湯はまったりしているし、典型的な美人の湯だと思ったらいい。

  夕食

  
           ひのき屋さん玄関                      燧の湯

なおこの日はちょうどNPO法人尾瀬自然保護ネットワークの方も宿泊されていて、夕食のときに尾瀬についていろいろ勉強させていただいたのはラッキーだった。
翌日の朝食はお弁当に変更してもらい、さらには御池パーキングの駐車メダル(500円)も頂き、感謝感謝!







モーカケの滝 (南会津郡桧枝岐村

二日目、桧枝岐温泉の民宿を朝5時に出発し、尾瀬に向った。
尾瀬の北の玄関口である御池へ向う途中にあるモーカケの滝に立ち寄った。
ここは立派な駐車場があるが、立入禁止になっている。それを無視して進んでみると、展望台が崩壊していて滝がよく見えない状態になっていた。
モーカケという名は「裳を掛けた」ような滝というところからきているそうだ。
落差40m。

  
          大きな駐車場                       立入禁止

 







三条の滝 (南会津郡桧枝岐村) (日本の滝百選)

御池の駐車場についたのは5:45
日曜日ということもあってか、すでに多くの車が駐車してある。
ただし三条の滝方面経由で尾瀬ヶ原に向う人はほとんどいない。実際三条の滝の手前までに出会った人は5名足らず。ほとんどの人はここからバスで沼山峠へ行き、そこから尾瀬沼への最短コースを目差すのだと思う。

  御池駐車場

6:00 山行きの準備を整えて、早速尾瀬に向けて出発

  入った人数を自動でカウント

 歩き始めるとすぐに御池田代といわれる湿地帯があり、水芭蕉がたくさん咲いていた
  

 途中たくさんの○○田代という平原を歩いていくことになる。アップダウンは比較的少ない。
 場所によっては道に雪が残っていた。
  

7:20 裏燧橋という吊橋、そして渋沢温泉小屋への分岐は8:05 。このあたりで足の指先に異常を感じてきた。なんかやばい予感
  

8:30 急坂を下りてやっと三条の滝の分岐までやってきた。 多くの人がこのあたりにリュックを置いて三条の滝へ向っている。御池から6.4km地点。三条の滝まであと0.2km。
ここから急に人と会う数が多くなった。みんな尾瀬ヶ原方面から三条の滝へやってきているようだ。
  

三条の滝展望台到着は8:45。2時間45分を要したことになる。
なんども休憩しながら来たものの、予想よりもたくさん時間がかかってしまった。
  


三条の滝は尾瀬を源流とした日本一の水量を誇る落差100m幅30mの滝。
雪融けのこの季節は大迫力を見せてくれる。
滝壺へ降りられないのがとても残念。
 
 

 

 







平滑の滝 (南会津郡桧枝岐村

三条の滝を出発したのは9:20
そこから約45分で平滑の滝展望台に到着。ここから見おろすようになる。
一枚岩の上を流れる渓流瀑だが長さがなんと500m。落差が70mある。
ただどこからどこまでが平滑の滝なのか良くわからない。

 

 
 パノラマ





尾瀬

平滑の滝でゆっくりしてから、せっかくなので尾瀬ヶ原に向かうことにした。
ヘトヘトになって元湯の無料休憩所に着いたのは10:45。靴がきつかったのか足の指が痛い。
民宿の女将さんが作ってくれた弁当を食べる。
  

オニギリと聞いていたが、中を開けてみるとちゃんとおかずも入っていて嬉しくなった。
  
そしてアルミホイルに入っていた岩魚の甘露煮がメチャメチャ美味しかった。
女将さんの優しさに、なんかわけもわからず目頭が熱くなった。

11:20 食事をして頑張って尾瀬ヶ原の赤田代分岐に向う。そこまで行けば尾瀬ヶ原を見渡せる。
  
             元湯山荘                       温泉小屋
  
            赤田代                         赤田代分岐 11:35

 
  尾瀬ヶ原、 遠くに見えるのが至仏山。その麓まで尾瀬ヶ原が広がっている。後ろには燧ケ岳

11:50 再び温泉小屋へ引き返す
元湯山荘まで戻ってホットコーヒーを飲んだ。この山の中でサイフォンで入れてくれて400円だから安い。
しかしとても贅沢な気分。
缶コーヒー類は輸送費がかさむためだろう、なんせ280円だからねぇ・・・
  

さて帰りは三条の滝へは向わずショートカットの段吉新道を通る。
その段吉新道への分岐が12:40。
足の痛みは徐々に酷くなってきて、何度も大休憩を繰り返し、靴を脱いで靴下の厚みなど調整。
御池の駐車場まで帰ったのは16:00だった。
  
        段吉新道への分岐                      やっと戻った

結局、朝から10時間の行程だった。
トレッキングシューズの調整はあらかじめしっかりやっておくことが重要と思い知らされた。

御池からの帰りに桧枝岐村の蛇滝・竜の門の滝へ立ち寄れたらと考えていたが、時間が遅くなったために東山温泉に直行。


関係ないけど、尾瀬のほとんどは東京電力の所有らしいです







東山温泉

東山温泉は会津若松の奥座敷。福島県で一番有名な温泉だと思う。
1300年前に行基によって発見されたといわれ、伊達政宗・上杉景勝をはじめ土方歳三・与謝野晶子・竹久夢二など多くの有名人が立ち寄ったのだそうだ。
古くからの置屋があって芸妓さんがいる。90分で13500円らしいので呼んでみたらいかがかな
今回は元湯有馬屋さんに宿泊(8550円)したが、向瀧・新瀧・原瀧・千代瀧・不動瀧・瀧の湯と、なにやら「瀧」という字が付いた古い旅館が多いのには驚かされた。
泉質はさらさらの硫酸塩泉

  

  
                                            夕食
  
             田楽(夕食)                        朝食

はっきり行って桧枝岐温泉の方が満足度は高かったです。
芸妓さんを呼べなかったからでしょうか・・・(^^ゞ







伏見ヶ滝
 (会津若松市東山町湯本) 東山四大滝

3日目の朝、早起きして朝食の時間の前に東山四大滝を巡ってきた。
温泉街の中に4つの滝がある。
その一番下流側が伏見ヶ滝。
昔、藤さんという娘がいて恋に破れて身を投げたことから「藤身ヶ滝」となり「伏見ヶ滝」と転用したらしい。
2段で上段が雄滝落差5m。下段が雌滝落差6m。合計で11m。

 
 






向滝 (会津若松市東山町湯本) 東山四大滝

ホテル「向瀧」のそばにある。落差10m。

 







原滝 (会津若松市東山町湯本) 東山四大滝
 
ホテル「原瀧」のロビー、もしくは駐車場からしか見ることが出来ない。

 







雨降り滝 (会津若松市東山町湯本) 東山四大滝

4つの滝のなかでは一番上流側。滝見橋から見る事ができる。
落差10m、幅16m。

 







銚子ヶ滝 (郡山市熱海町石筵) 日本の滝百選

東山四大滝を見た後は旅館に帰って朝食を食べ、早速出発。
会津河東インターから磐越自動車道に入り、猪苗代湖を横目で見ながら磐梯熱海インターへ
そこから県道24号線を北上、石筵ふれあい牧場を目差す。
石筵ふれあい牧場の入口が見えたら右折して牧場の中へ・・・銚子ヶ滝へ向うにはこの石筵ふれあい牧場の中を通っていかないといけない。
牧場をすぎて1kmほどで右手に銚子ヶ滝入口という大きな看板と東屋。道路の脇に車を停め、そこから1.4km・約30分の歩きとなる。
  

名峰安達太良山の森林は美しく、気持ちの良い平坦な道のハイキング。
ただし最後の300mだけは急坂を下りることになるので、注意が必要だ。
  

銚子ヶ滝は落差48m。形が銚子に似ていることから名づけられている。
娘を人身御供にすると滝壺にひそむ竜神が雲を呼び雨を降らすといういいつたえがあって、その昔名主の娘が滝壺に身を投げて干ばつに苦しむ人たちを救ったという物語がある。
森が深く水がきれいで、このあたりは多くの湧き水もある。
県道沿いの無名の湧き水を汲みに来ている人もいた。便乗して僕も飲んだけどほんとに美味しい水だった。

 

 





達沢不動滝 (取麻郡猪苗代町

県道24号をさらに北上、母成峠を越えて中ノ沢温泉へ向い、そこから達沢川沿いに進む。
達沢不動滝はCM等で有名で、行ってみたら多くのカメラマンがいた。百選滝である銚子の滝では誰とも出会わなかったのに・・・
まぁこちらの方が確かにフォトジェニックな滝と言える。
落差10m、幅16mの男滝と左手にひっそりと落ちる女滝があるが、男滝も流れがきれいで女性的な雰囲気がする。
女滝は形そのものが女滝か・・・・(;^_^A アセアセ・・・
あまりカメラマンが多いのでこちらはあまり写す気になれず、すぐに退散。日が射してコントラストが高すぎたというのもあるけどね・・・
 
  男滝

 

  女滝







幕滝 (福島市土湯温泉町

達沢不動滝から北に一旦出たあと国道459号線を東に向かい幕川温泉を目差す。
幕川温泉は秘湯で人気の野地温泉や鷲倉温泉よりもさらに山の奥、宿が2件だけある。
そしてその温泉宿の少し手前に駐車場があって、そこに幕滝の案内板がある。

 

遊歩道は2件の旅館の間の硫黄の匂いがする狭い路地がスタート地点。そこを間違わないように入っていけば、あとは立て札があって間違うことはない。
歩き始めて荒川までは下りの道。荒川にかかる心もとない木の橋を渡ったところを左に道をとって川沿いに遡上するようになる。
  

するとすぐに石の間からシューシュー音がしていてそこに看板。その看板には「この周辺で気象条件等により蒸気が噴出している場合がありますので、付近を通行する際は十分御注意ください」と書いてあった。
なるほど本物の温泉地だ。
 

途中木の橋をいくつか渡っていくがその橋が傾いていて怖い。とてもスリルがある
  

川に面した崖からは温泉がいくつも流れ出している。
  

そして極め付けがこの滝
なんという神秘的な形の滝だろう。これも白い濁った温泉が岩の中から溢れ出てきている。
見れば見るほど・・・これは桃洞の滝と勝負かも。 

 

ここから幕滝はすぐそば

  幕滝

この滝姿が目に飛び込んできたときはちょっと感動した。
幕滝は落差30mとなっているが、もっとありそうな感触。
滝つぼの周囲の崖から伏流水が幾筋も落ちてきていて、そちらも美しい。

滝壺のそばに鉄で出来た観瀑台があって近くから滝を見ることも出来る。
しかしこの金属の光景はいかがなものか・・・・自然の神秘の滝がこの観瀑台で一変に人工的な環境になっている気がする。
そして観瀑台までの道、このあたりは水飛沫も飛んできていて傾いた木の板の上や岩の上はとても滑りやすくて転びそう。最新の注意を払って歩く必要がある。

観瀑台からの眺め
 

 

 

いい眺めだ。正味、この滝は僕の期待を良いほうに裏切ってくれて、とても感動した。
本当に素晴らしい。観瀑台さえなんとかなればなぁ・・・

今回の旅の一番最後に一番の感動を味わった


そして、家に帰ってから1ヶ月・・・・
左の足の小指の爪の中には血が固まり、右の小指の爪はグラグラ剥げそうになっている・・・・(ノ_・。)


    
 

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