屏風滝・小木森滝へ  (2016.5.21)


 三重県の滝は先月風折滝・高滝を訪れたばかりだが、1か月を置いて残りの懸案だった三重の滝「屏風滝・小木森滝・清五郎滝」に早速訪れることとなった。南紀はとても遠いのでなかなか何度もというわけにはいかないのだが、実は昔から気にしていた満月で那智の滝を撮影するチャンスがあったからだ。
 どうせ那智勝浦まで行くなら、一度に懸案の滝は済ませたい。というわけで遅いGWを利用した3泊4日での南紀への旅である。


一日目8時間をかけて新宮に車で移動。
そして翌日、まずは立間戸谷の屏風滝を目指すことにした。

  →小木森滝へジャンプ




立間戸谷

朝、8時に子ノ泊山登山道入口を出発。

事前の調査では屏風滝までは2時間程度ということなので、ゆっくり歩いて3時間。
写真を撮ったりして6時間もあれば帰ってこれるだろうから、時間が余れば近くの滝へ寄ろう

  子ノ泊登山道入り口 (場所

最初は谷の右岸側を進む。
10分ほどで、谷越の左岸側に滝が見えてきた。カラ滝だ(場所
  
カラ滝は登山道からは一部しか見れないが、googleの衛星写真を見ると何段にもなっており、標高差100m以上ありそうだ。

これを過ぎるとほどなく渡渉ポイント。ロープが掛けてある。
  
ここからは左岸を遡上していくわけだが、ここで1度目の失敗。
何も考えず左岸の森の中を進んでいったら、大岩に阻まれて前へ進めなくなってしまった。
本来は巻道があるはず・・・・岩と格闘しながら、引き返しては山側に、引き返しては山側にと進んでいくと巻道らしきものにやっと出てきた。
(あとからわかったことだが、ここでは左岸に渡渉した時点でゆっくり見回すと、すこし下流側に巻道を示すテープを見つけることができたのだった。)

岩くぐりをして、川まで出てきて休憩。
  
時間をロスすること30分。たった200mの左岸側の巻道で40分もかかってしまった。

上流側を見ると、またロープが掛けてある
  見えにくいがここを渡渉する

右岸側に渡渉して、今度は右岸の巻道に入る。
ここも渡渉した時点で少し下流側を見回すと巻道を示すテープを見つけることができる。

トラバースぎみにどんどん高度を上げていき、源助滝との分かれ道を示す立て札を過ぎ、さらに高度を上げていくと、枝沢のガレ場トラバースとなる。
そこから源助滝(落差40m)を見下ろすことができた。
9:30。滝を眺めながらしばしの大休憩。ここまでで1時間半を要してしまった。
  

ここから源助滝の上流へ進むことになるが、右岸の絶壁の高さはかなりで・・・ちょっとうんざり
  源助滝 (場所
 
ここで2つ目の失敗。GPSで位置を確認した際に、うっかり携帯の地図のキャッシュを消去してしまった。
これでは地図(地図ロイド)で自分の位置を確認できない。
通常歩くときは節電のために機内モードにしているのだけど、元に戻してダウンロードしようとしてもやっぱり圏外で地図はどうやらあきらめるしかないようだ。
(この時もう一度機内モードに戻すことを忘れていて、あとから電池切れにしてしまうという失態もやらかしていた)
まぁルートは頭に入れているから大丈夫だろう・・・・


ガレバをトラバースしたあとはさらに枝沢の上流側に登り、本沢の右岸への道へ入る
  右上に進む

源助滝で見えた右岸の絶壁の上側を通るルートとなり、ここからはしばらく道を迷うこともない。
危険個所にはロープが張ってあったり。岩に足場を作ってあったりする。
  

この途中でこのルートにロープを張っておられる方に出会った。
話をしてみると、地元の方でボランティアで登山道を整備されておられるらしい。
こういう方々のおかげで安全に道を迷わず滝巡りもできるわけだ。本当にありがたい。

やがて、道は沢まで降りてくる
  ←ロープあり

  

さらに右岸側を進んでいくと梯子
  
左の写真の梯子は登ることになるが、右の写真の梯子は登山道方面なのでスルー

しばらく進んでいくと右手にナメ滝(8m)が見えてくる。
 
この場所、そのまま左に進むと屏風滝方面、滝がある方が本流で、上流に牛鬼滝があるという出合いになっている。
滝の正面に立つと上に牛鬼滝が見えている
  
このときすでに11:00、出発から3時間も経っていた。

まずはこの滝を登り牛鬼滝へ向かう。
滝を登るには左岸側に垂れているロープを使わせていただいた



牛鬼滝 (場所

牛鬼滝は落差60m。下部が左に曲がっているユニークな滝でスケールが大きい。
 

  牛鬼滝


撮影した後は引き返し、ナメ滝下の出合いに戻る。
このとき12:00。ここで昼食。

屏風滝へは左の沢を遡行するが、ここには道はない
  こんな風景のところを登る

20分程度遡行すると木々の隙間から白いものが見えた。
ずいぶん上の方に水煙が舞っている。



屏風滝 (場所


滝までは大岩がごろごろしている急傾斜
ずいぶん見上げる形となり首が痛いほど・・・・
滝と相対して聳えている垂直な屏風岩がまた壮観だ

 

 

 

 

 

水飛沫を存分に味わい滝を後にした。
滝を後にした時間、13:30

源助滝の遠望が15:00
この調子なら16:00には車に戻れるだろう

左岸に渡渉したのはおそらく15:30頃
来た時に迷った場所ではあるけど、そんなことは思い返しもしない
なんとなく踏み跡らしきを進んでいっていたら、なにやら踏み跡がなくなってきた。
「あれ?間違えたかな??」

とはいえ川までせいぜい100m。適当に川に向かって下ってたら、どこかで道に出会うはず
すこし川に向かって降りたところ、先に堰堤のようなものが見えた。
来たときそんなものは無かった気がする。
しばらく赤テープも赤ペンキも見ていない。
「こりゃ正しい道は上の方かな???」
今度は川と離れる方向に上に登ってみたところ、踏み跡らしきを見つけた。そこから川と平行に進む。
少ししたら今度は大岩の上に出て降りられなくなってしまった。
さらにやや強引に川と平行に下流側に進むと、完全に崖に等しい岩の上に出た。

携帯を見てみる。「来た時のルートとの比較くらいなら地図が無くてもわかるだろう・・・・」
ところが携帯は電池切れになっている。機内モードに戻すのを忘れていたせいだ。
愕然とする。

どっと疲れが出てきた。
完全に道に迷ったようだ。
さてここからどうしようか・・・・・・・
岩の上に座り込んで休憩を決め込む。
いまさら近くの滝にいくなんて時間切れだし、暗くなる前に車まで帰れたらいいか・・・
とりあえず今来た道を戻るしかない

100mくらい戻っただろうか、川に向けてなんとか降りられそうなところを見つけた。
地面に埋まった太いワイヤーが見えた。
こんなとき人工のものがあったらなんか少し安心する。
「今は川から離れているけど、近づけそうなところが見つかったら今度は川まで降りてみよう。川まで出たら濡れてもいいので強引に降りたらいい」
と考え、ワイヤーに沿って川に近づいてみる。しかし、また岩の上に出てなんとも降りられない。

やむを得ずそのまま川と平行に上流側にバックすると、今度は降りられそうな岩を見つけた。
岩を乗り越えて川に向かって降りる。
そうしたら、木製の橋のようなものが目に飛び込んできた。
「おお!!!これは正規のルートに違いない!!!」
超安堵・・・・・ふぅ〜〜〜

木製の橋まで降り、下流側に進んだら、来た時に休憩した岩の上に出てきた。
この景色が見える場所だ
  
なんと渡渉地点から30mくらいの場所まで戻っていたのだった。

そこからは、岩くぐりをして、今後こそ道を見失わないようにと進んだら、右岸への渡渉地点までなんなく着いた。
山は恐ろしいもんだ。
  正面の森の中で迷った
このときの時間が16:44 なんと1時間迷っていたことになる

車に着いたのは16:55。
本当に反省した。

※ 道に迷ったと思ったら、安易な判断をせず、とにかくわかるところまでそのまま戻るようにせよ

登山道があることがわかっているので、これが一番確実。
ロープもスリングもなにも持ってきていない今回、強行突破していたら事故のもと。

ちょっとほろにがい立間戸谷行き。
後からログを見てみると、屏風滝の手前で電池切れになっていた
 









小木森滝

翌日5/22は三重県の小木森(おごもり)滝を目指す。
この滝は太平洋からも遠く見える落差100mオーバーの巨瀑であるが、滝に至る道はとても険しく、これまで一般には近づくことができなかったので、いずれ遠望のみでもできればと考えていた。
ところが、近年になっていろいろなサイトで新ルートが紹介され、徒歩1時間もかからず滝下に行けるようになり、多くの人が訪れるようになっている。
今回はその新ルートをたどって行ってみようと考えた。(場所
 

尾鷲から住古川沿いの未舗装林道を走ること6kmあまり。
車高の低い車では何度も底を打ちそうな細い道を進んでいく。この道、対向車が来たら広いところまでバックすることを覚悟しないといけない。
熊野灘からも見える小木森滝はところどころで徐々に大きく見えてくるようになる。
そして小木森滝の一番の遠望地点をやり過ごし、
 

さらに進んでいくと左手に川が現れてくる。
そこに堰堤があるのだが、その堰堤の上が小木森滝へのアクセスポイントとなる。
対岸をよく見ると赤テープがあるので注意する必要がある
  

9:00
対岸に渡り、そこからはほぼ水平なトラバース道で踏み跡はしっかりしているが、ところどころ滑落しそうな地点があるので十分な注意が必要だ。
 

15分ほどで、踏み跡が尾根筋を右に回り込む場所(上の地図の緑色の地点)があり、三叉路になっている。
回り込んでそのまま進むと小木森谷上流方面になる。
ここを左に尾根筋に向かって降りていく。
  

 尾根筋を降りていくとテープ(自分が行ったときは黄色と黒のテープ)がありそれ以上進めなくなるが、周りを見ると左手下(滝と反対方向、東向き)に向かってテープが続いているので、そのテープに沿ってトラバースし、東の尾根筋まで進む。テープを見失わないようにしないととんでもない方向に行くので注意。
東の尾根筋にも黄色と黒のテープがあった。
 そこからは尾根筋を急降下するが、ロープが必要なほどではない。
しばらくするとまた黄色と黒のテープがあって、今度は右方向にトラバースしながら降りていく。
  

すると、小木森滝上端の滝つぼが見えてくる。
  9:40、虹がかかっていた

 三叉路からは 尾根筋下降 → 左にトラバース → 尾根筋下降 → 右にトラバース という順序。
踏み跡はあるものの、とにかくテープを見失なわないようにすること。今回、テープの色は黄色だったり赤色だったりした。
全部で30分強というアクセス。

 小木森滝上段の全貌が見えた時は凄く感動した。
上段だけで落差100m以上はあるだろう
 

圧倒的な落差もそうだけど、この滝はシチュエーションが素晴らしく良い。
さらに下にも滝が続いていて、かなりの高度感があり
南向きで日当たり抜群。虹も見られ。
おあつらえむきな大岩がいくつか有って、その上で日向ぼっこしながら横にもなれ。
水飛沫が飛んできて爽快感満点。
泳げる滝壺と透き通った美しい水。
そして大迫力な滝と断崖。
滝を独り占めできる独占感。

これまで見てきた滝の中でもトップクラスの気持ちの良い滝だった。
たくさんの虹の写真を撮って大満足の小木森滝。
このルートを開拓してくれた方々に感謝。

 




尚、小木森滝の下流にはいくつかの滝がある。
滝下へ行くのはかなり手ごわいものの林道の途中から遠望することはできる。

 大淵滝(右下)
 
 
 ケン淵滝(大淵滝のさらに下流)
 


また、隣の谷の大滝、「八町滝」(場所)も林道から遠望することができるので、せっかく行かれた方は是非見落とさないように

 




    
 

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